片づけ・収納について、もっと使いやすい仕組みを考えるため、ライフオーガーナイザー/整理収納アドバイザーの資格を取り、その後「ネコノテ 暮らしと収納研究室」を立ち上げました。この連載では、わが家の収納スペースやご依頼いただいた片付けの様子を例に、家事がスムーズになる収納づくりを考えていきたいと思っています。
「ネコノテ 暮らしと収納研究室」 暮らしの中の物と収納についてあれこれ小さなことから実践。整理収納サービスも行っています。 http://quarante11.exblog.jp/
リビングは家族が集まって使ういわば「公共のスペース」です。生活をしている以上、物が集まってしまうのは当然のことですが、公共のスペースであるがゆえに一定のルールを決めておく必要があります。
そのルールとは戻す場所=定位置を決めておことです。
リビングの収納については2回に分けて、前編はリビングに「定位置をつくる物」を、後編はリビングに「一時的に集まってくる物」を整理・管理する方法を考えたいと思います。
リビング収納に対する考え方は、人それぞれだと思います。例えば、リビングで使うものを全て集めて、リビングに大きめの収納を設置する考え方もあれば、リビングには極力物を置かず、それ以外の場所に収納をつくり、必要な物を必要な際にリビングに持ち込むという方法もあります。
私は書類・本とCD・生活用品・子どもの物とそれぞれ別の場所で専用の収納場所を確保して、リビングには極力物を置かないようにしています。
現在、リビングにある収納家具はテレビボード(A・右写真)とチェスト(B)だけで、必要な物をリビングに持ってきて、使い終わったら元の場所に戻すという方法をとっています。
次は、リビングで収納する物を分類していきましょう。 わが家は、テレビ、DVDデッキなどの映像・音響機器に、夫の趣味のレコードプレーヤー1台がテレビボードの定位置に置かれています。
ちなみにこのテレビボードは、新築当初もう1台あったレコードプレーヤーとあわせて2台が並べられるサイズ(長さ260×奥行き48×高さ59)で造作してもらいました。
映像・音響関連以外にもリビングで使うものはたくさんありますね。キャビネットには、リビングでよく使うけれど、戻す場所が決まっていない物、他に戻す場所があるけれど、使う度に行き来するのが面倒な物を収納する場所にしています。
わが家のこれらに当てはまる物は、コード類や充電器・薬・文房具です。よく使う充電器や文房具などは、リビング以外の場所に置いていて、使うたびに行き来をするのであれば、リビングに定位置を決めると使った後に戻しやすくなります。
わが家がリビングに置いている物の具体的な収納方法は…
【薬類】
絆創膏・かゆみどめ・綿棒など、リビングで使うことが多いです。チェストの一段を薬箱代わりにして収納しています。
【コード類や充電機器】
携帯・デジカメの充電用コードやアダプターは、すぐ充電できるようにひとまとめにしています。たまに使う延長コードもこの引き出しに。
【文房具】
書き物や郵便の開封などに文房具を使うことが多いのでペン・はさみ・テープ・のりなどよく使うものだけを置いて。
このように、生活スタイルに合わせてよく使う物の定位置を考えていくと「使ったら元の位置に」が自然と身につきます。
「定位置を決めたのに戻せない」場合は生活の動線に合っていない場合や、戻しにくい理由がある場合が多いと思います。 もし、私室に戻すのが面倒で、どうしてもリビングにかばんやランドセルが集まってしまうのなら、いっそのことリビングにかばん置き場を作ってしまうのも一つの方法です。
定位置はシンプルでわかりやすいほうが他の家族も片づけやすいようです。公共のスペースであるリビングで、大事なことは散からないようにすることではなく「散かっても片づけやすくすること」なのです。
定位置を決めた物以外、いつのまにか集まってくる物の整理と管理について、次回に続きます。
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