キッチンが変わるパントリー小部屋パントリーをつくる

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ケース１は、キッチン内にひとつの部屋として作ったパントリーです。食料をはじめ毎日使わない電化製品やテーブルリネン類などなんでも入る収納部屋です。

料理・食事を楽しむために、使用する食材や器具は増えるばかり…と悩んでいませんか？まずはたっぷり収納できるパントリーの実例です。

この写真のパントリーは、設計された橫田さんからの提案でつくることになったそうです。このようなかたちの収納スペースを勧められた理由は…？

橫田さん：基本的にほとんどの場合、パントリーは私からの提案なんです。キッチンに食品庫をつくるのは欧米では当たり前ですし、収納を確保することでキッチン部分に余裕ができ、いつもきれいに保てます。
（編集部注：横田さんはアメリカで建築家として活躍した経験があります）

パントリーにこれだけの広さと棚があれば、ほとんどの家庭でキッチン関連のものはみんな入るし、一時的にしまっておく余裕もありますね。でも、広いスペースだけに使いやすさを考えた工夫も必要なのではないでしょうか？

橫田さん：食材などの買い置きや生活必需品を収納するので、ひと目でどこになにがあるかわかるように、不必要な買い置き商品や消費期限切れ商品も見えるように棚の配置を工夫します。

パントリーには、いろいろ生活必需品が置かれるわけですから、収納するものの性質を考えて、湿度・カビ・匂い・通風に配慮した仕様にすることも大切ですね。

「出し入れ」が簡単なパントリーを作るためには、入れるモノを考えてから設計士に頼む方がいいですね。

橫田さん：ワインが一緒に保管できるようなワインセラー付のパントリーをつくったことがあります。なにかこだわりのものがあれば、一緒に収納できる空間をプランニングしてみてもいいと思います。

たっぷり収納のパントリー
炭シートとすのこ板、さらにルーバーの折戸で通気を良くする工夫がいっぱい。

キッチン内にパントリーのスペースが取れないときは、別の場所に作ってもいいのでしょうか？

橫田さん：そうですね。以前にキッチンの収納が足りないという方にリフォーム前の洗面・トイレがあったスペースにパントリーをつくったことがあります。湿度の高い場所だったので、湿度対策は念入りに行いました。

このようにつくるときのポイント
★通気性・湿度を考えた構造（そのスペースの環境に応じて）
★収納するモノの保管方法を確認
★取り出しやすい工夫

＜番外編＞ナイス・アイデア！
キッチンから玄関に壁を通り抜ける“ゴミ箱”？！
ここでご紹介したお宅でもうひとつ、ナイスなアイデアを発見!
キッチンの造作家具の下段にワゴン式ゴミ箱があります。もちろん扉付きで見えないように工夫されていますが、さらに！扉の反対側にも扉があり、壁を通り抜けて、玄関へ…。ゴミ捨て簡単。忙しい朝、「あっ！ゴミ捨ての日！」と思い出したら、玄関でゴミを準備できます！