またまた、世界の間取りからアンコール編です。今回はこの連載担当のわたくしが昨年の夏に訪れた「ギリシャ」の家をご紹介します。「訪れた」と言っても、旅の中ではギリシャの家の内部にお邪魔する機会はなく…、今回も家々の間取りをネットを中心にあれこれ情報を集めました。探して見ると期待以上に、情報が盛りだくさん。これまで調査した国とはまた違ったおもしろい個性が見つかりました♪

日本とは違う特徴を持つギリシャの間取りと、旅行で撮影してきた写真も一緒にご覧ください（わたしが旅してきた街は、首都アテネとエーゲ海の「ミコノス島」です）。

一番人気の観光スポットは、やっぱり旧市街にある小高い丘の「アクロポリス」。パルテノン神殿があるところところです。階段や坂を登って神殿にたどり着くと、見晴らしの良い場所にでました。そこから見下ろしたアテネの街。こんなに建物がひしめき建っていたとは！

近くで見ると旧市街の地区でも、外観はそれほど古いという印象は受けません。白・ベージュ系の外壁が多く、景観がきれいにまとまっています。目を引くのは、バルコニー。写真は全て8月半ばの夕方18時頃に撮影したのですが、この明るさです。鎧戸が閉められている家がほとんどでした。

建物の外観と太陽の光に、バルコニーの緑が映えます。住宅街に進んで行くと、もう少し装飾の少なめのモダンなバルコニーが増えていきます。こちらもほとんど鎧戸が閉まっていて、人気を感じませんでしたが、夜、ホテルの窓から見るとたくさん灯りが…。日が落ちるまで鎧戸かオーニングで遮熱しているようです。

次ページでは、アパートの内部とアテネ郊外のおしゃれな間取りをいくつかご紹介します。