日本でも人気のインナーガレージ（ビルトインガレージ）。狭小住宅向きのプランだと日本では言われていますが、なんと広々としたフランスの郊外でも人気の様子。

北のほうは寒いから？とも思いましたが、窓に日よけの扉が必要な暖かい南の地域でも、平屋のプランでも、インナーガレージの間取りが出てくる出てくる…。個性的で多様なデザインの中でも、このプランの普及率は高いようです。カーポートはあまり使用しないようですね。

さて、ガレージにつなげるスペースの人気ナンバー１はキッチン、２位はセラー（貯蔵庫）です。セラーの場合、ほとんどがキッチンへとつながります。しかし、ガレージから家への入り口とは考えていないのか、通り抜けるには小さすぎるセラーも多く見られます。
このようにガレージとキッチンの両方につながるセラーは、「玄関収納」「パントリー」「ランドリー」などのたくさんの機能を併せ持ち、外の物置より保管環境もよいので、とても合理的な間取りだと思いました。

日本ではキッチンから動線で結びたいのは、裏庭。裏庭に洗濯物やゴミ捨て場があるからですが、フランスではセラーにつなげるか、家族の出入り口になっている間取りが多いようです。外で使うもの、ストック類、使わない電化製品などを家の中にしまわずに、家の中を収納戸棚・部屋でいっぱいにしないためにはいいアイデアですね。
次は、郊外のかわいらしい家をご紹介します。