和室の照明って、どういうものがいいんでしょうか。 | |
僕が今回リフォームしている家は、天井の照明はすべて外しましたね。上からべたっと明るくしてしまうより、下からの光で陰影を出した方が空間としての広がりが感じられますから。 それから、畳、建具、天井の木目、そういったものをきれいに見せるには、白熱灯の方がいいですね。雰囲気が出ます。 |
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畳を焼きたくないから、障子ではなくシェードを付けたという人もいましたけど……。 | |
畳が焼ける原因のひとつは、軒が浅いからですよね。昔の家は軒が深くて、夏の直射日光が当たらないようになっています。その理屈を無視した造りになっていると、直射日光のきついときに畳が焼けてしまうんです。 シェードを付けるという工夫は、良かったかもしれませんね。でも、考えてみれば畳は自然素材ですから、ある程度は仕方ないものと思って何年かに一度ずつ表替えすれば、それもよい気分転換になるのではないでしょうか。 |
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いっそ和室をつくらないというのは……? | |
もちろんありだと思いますよ。自分の暮らし方に合うのであれば、洋間だけでもいいと思うんです。お年寄りには和室、と決めつけることもありません。「和室が落ち着く」というのは、一種の幻想かもしれませんしね。 ただ、和室について皆さん知らないことが多いだろうと思うので、知っておいた方が選択肢の幅が広がるだろうな、とは思います。 風を感じたり、季節を感じたり、和の暮らしを取り入れることで自分の世界が広がると思ったら、和室を真剣に考えてみてもいいんじゃないかな、と。 |
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