リビングのような広いスペースではなく、家の中のどこか一部分に和のテイストを残しておきたい、という人もいるんじゃないでしょうか。 | ||||
その場合は、洋間の中に床の間を「見立てる」という考え方をしてみてはどうでしょう。 日本には昔から「見立て」という考え方があって、棚やたんすを置いてその上にお花を生けたり、茶道具の後ろに掛け軸を飾って花を生ければ、床の間になるんですよ。自分なりに、和の一部を取り入れるというのも面白いと思います。 |
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置床と同じ考え方ですね。 | ||||
何もかも完璧に和のものを揃えないと、和の暮らしができないということはないですよね。若い人には和室体験がないわけですから、無理に時代を逆戻りせずに、どんどん新しい和のスタイルにチャレンジしていってほしいですね。 僕は、いつも「趣味室」をつくることを提案しているんですが、それは完全な部屋としてではなく、【階段編】のときに話したような趣味のコーナーをつくってほしいという意味なんです。たとえばお茶やお花の趣味を持っている人でも、ガチガチに和室にこだわらなくてもいいんじゃないかな。 ただ、その空間を日常とは切り離して、気分を切り替えたいという人は、その目的に沿った和室をつくる方がいいかもしれませんね。 |
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