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やっこ さん
30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。
家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。
前回に続きまして、「照明計画」の現実編です。スッキリ感と掃除の楽さを重視して「すべてダウンライトで」という方針だった、わが家のLDKの照明計画。
それでも、シンプルすぎずインテリアの格を上げてくれるような照明にしたい…ということで、複数のダウンライトをギュッと集中させて配置するプランをつくりました。
そして、実際のLDKの天井がこちら。
やっぱり、シンプルはシンプルなんですけど…。
でも、キッチン、ダイニングの4つのダウンライトを、それぞれ寄せて配置したことで、天井面にメリハリがつき、なんだかシャープな雰囲気に仕上がっているのではないでしょうか!?(と思いたい…)
垂れ下がる照明がないので天井も高く感じられますし、照明にたまるホコリを気にしなくて良いのはやっぱりとってもラクちん!私としては、見た目・お手入れのラクさ共に、とっても満足の結果となりました。
実は完成するまで不安だったのが、ダウンライトを集中して配置することで、光が届かない(暗くなる)ゾーンが生まれてしまうのではないか?ということ。
ダウンライトの周辺しか明るくないなんてことになったらどうしよう…と少し懸念していたのです。幸いにしてこの点は杞憂に終わり、キッチンもダイニングも十分に明るく、ダウンライトの光というのは寄せて配置していても思ったより広範囲に届くんだなということが分かりました。
ですが…、暗くなるゾーンができなかったのか?というと、そんなことはなくて、「あぁ、ちょっと考えが足りなかったかな」と思ったポイントがひとつありました。 それは、天窓と照明との位置関係です。
ダイニングの天井には、天窓を設けています。
照明はどうしてもこの天窓を避ける形で配置せざるを得ず、ダイニングエリアの中央ではなく少し左に寄せて設置しているのです。
昼間は天窓のおかげで十分に明るいダイニングゾーンなのですが、夜になると…。 どうしても天窓側の壁際が少し暗くなってしまうのです。
部屋としての明るさは問題なく、ダイニングテーブルでの食事時や勉強時に支障があるほどでもないのですが、ふと目に入るこの壁際の暗さが少し気になっていて…。
天井面をスッキリさせつつ、天窓と照明の位置関係をどうするべきだったのか、この点は今でも答えが出ておらず、天窓側の壁に後付けでスポットライトなどを設置するか、スタンドライトなどを置くか…まだ検討が続いています。
そして照明に関して、もうひとつ考慮が足りなかったと思うポイント。 それは、よくある失敗だと思うのですが、「スイッチの配置」ですね。
LDK+ワークスペースの照明は、以下のように「キッチン」「ダイニング」「リビング「ワークスペース」という4つのスイッチ系統に分かれています。
あまり深く考えず、照明のスイッチはそれぞれのゾーンの近くに設置したのですが、暮らしてみて思ったのは「キッチン横に、4系統全ての照明をON/OFFできるようにスイッチを設置すれば良かった!」ということ。
主婦の宿命か?在宅時は、リビングやダイニングでくつろいでいる時間よりもキッチンであれやこれやと作業している時間のほうが圧倒的に多く、そんなキッチンでの作業中に「暗くなってきたからリビングの電気点けないと」とか、「あ、ワークスペース誰もいないのに電気点けっぱなしだ」なんていう場面が結構あります。
そんなときに、キッチンからは少し歩かないとリビングもワークスペースも照明のON/OFFができないというのは、少し不便です。
よく照明スイッチの工夫点として、帰宅時や外出時にあちこちスイッチを押して回らなくて済むように、部屋の入り口付近で全ての照明をON/OFFできるようにしておくと良いというものがありますよね。入り口付近へのスイッチ集中については検討の末に「いらないかな?」と採用を見送ったのですが、実際この点については不便を感じていません。
これは「部屋の入り口=行動の起点」と捉えて、「行動の起点で全ての照明を操作可能にすると便利」という考え方だと思うのですが、「行動の起点」とは?と考えると、部屋の入り口だけでなく「自分が多くの時間を過ごす場所」も行動の起点となりうるわけですよね。
つまり、私にとっての行動の起点はキッチンであり、キッチンにこそ照明スイッチを集中配置すべきだったんだなぁということが、暮らしはじめてやっとわかった私なのでした。
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