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ichigo(草g 直子) さん
元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。
HP「楽しむ暮らしラボ」:https://enjoylifelab.net/
ブログ「ぽかぽか日和」:http://pokapoka-biyori.blog.jp/
現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。
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連載2回目は前回の予告通り、わが家のキッチンで一番こだわったスパイスニッチについてです。間違いなく「つくってよかったNo.1」のキッチン収納。詳しくご紹介したいと思います。
まずは、なぜスパイスニッチをつくることになったかというところから。
理由はこの3つです。
(1)圧迫感のある部屋が暗くなりそうな吊り戸棚は付けたくなかった。
(2)代わりにゴールデンゾーン(目線から腰高の高さ)の収納を増やしたかった。
吊戸棚の下段も一応ゴールデンゾーンと言えますが、カウンターの高さの収納のほうが、料理中も食器洗いや後片付けも、よりラクになります。
(3)キッチンの手元を隠したかった。
立ち上がりのないフラットなカウンターは、「調理スペースとして広々使える」「カウンターを回り込まなくてもお買い物の荷物を置ける」などのメリットがありますが、2階に上がってくるとキッチンがすぐ前にあるわが家は、立ち上がりで手元を隠すことを優先しました。
そして、どうせ立ち上がりをつくるなら、(前が通路だということもあり)収納にしてしまおうと、なったのです。
当時、スパイスニッチといえば奥行が10cmほどの小さなものがほとんどでした。でもここに置きたいものがたくさんあり、それではまったく足りません。
唯一見つけた大きなものはPanasonicのキッチンでしたが、アイランドキッチンにはNGな仕様だった上、予算を大幅に超えていて断念。結局、大工さんにお願いして造作していただくことになり、こだわりがさらに高まりました。
まずは、スパイスニッチに置きたいものを集めてみました。
・砂糖と塩のストッカー
・小さなキッチンツール類(ピーラーやすりこぎなど)
・計量カップ
・食洗機洗剤
・キッチンペーパー
・食器拭き
・水切りネット
・シンク掃除用品
・お弁当用小物
などです。
置くものが決まれば、次はそれに合わせて仕様とサイズを決める工程です。
私がスパイスニッチとカウンタ―に求めた条件は、
・上記でリストアップしたものが入る容量
・カビが生えにくく、お手入れがラクなこと
・カウンターが高くなりすぎず、書き物ができること
・裏側は収納として活用する
でした。
【容量】…スパイスニッチに置きたいものの中で一番背の高いものが計量カップでした。そこで、その計量カップに1cmの余裕を足して高さを決定。
奥行は「とにかくできるだけ大きく」とだけお願いしたように記憶しています。キッチンツールをまとめるケース(幅22cm)が置ければ嬉しいといったところでした。
そうして、高さ13cm、奥行25.5cm(枠含む)のスペースが3つできあがりました。
【素材】…キッチン側面に使われるツルツルのパネルと同じもので、拭き掃除がラクにできます。
【カウンターの高さ】…113cmとなりました。 身長158cmの私の胸元ぐらいで、立ったまま無理なく書き物ができるギリギリの高さです。
【裏側の収納】…スパイスニッチのスペース以外のところは、すべて通路側の収納に。通路の幅が狭いので扉は付けず、棚だけのオープンなスペースにしました。文房具を置いたり、飾り棚、本棚として使っています。
とても便利でもうコレ無しではありえないほど重要なスペースとなったスパイスニッチとカウンターですが、使い始めてから少し不便に感じることもありました。
1つめはスパイスニッチの枠の段差。1mm程度のほんのわずかな段差なのですが、トレーを引き出そうとしたときに引っ掛かります。
毎日使って慣れてしまった私より、週に1、2度使う夫のほうがストレスに感じたようで、100均のPP厚板シートを買ってきて敷いてくれました。
これで、トレーがスムーズに引き出せるようになり、枠の8mmも奥行に加わり、ひと回り大きいトレーが使えるようになりました。
2つめは通路側の棚を固定にしてしまったこと。通路側の棚はオープンにしたため、見た目を優先して等分して棚を固定しました。 でもいざ使ってみると置きたいものの変化に合わせて位置が変えられる可動棚にすればよかったかもと感じています。
また、できれば一部引き戸にするなど、スペース減にはなりますが、隠せる部分もつくればよかったかなと思うこともあります。
では最後に現在のスパイスニッチの中身を。 最初のころと少しだけ変わりました。
ロールタイプだったキッチンペーパーをボックスタイプに替え、奥行に合ったケースを探しました。
保存容器「フレッシュロック」に入れた調味料は無印良品の整理ボックス2に3つキレイに収まり、スパイスニッチの奥行ともピッタリです。
「野田琺瑯の持ち手付ストッカー」には当初と変わらず、食洗機洗剤が入っていて、食洗機から最短距離に置かれています。
そのほか、場所によっては無理に奥まで使うことなく、適材適所の使いやすさ・取り出しやすさ優先の収納となっています。
以上、夫と私、両方のこだわりを詰め込んだスパイスニッチからお届けしました。 次回からはいよいよシステムキッチンの引き出し収納に突入です。お楽しみに♪
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