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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
6月、いよいよ梅雨シーズン。バラを育てるものにとっては気合を入れ直す時期でもあります。黒点病やうどん粉病にやられるわけにはいきません。わがRose Garden 『TERRACE』の様子ですが、5月の中旬以降に次々とひとしきり花を咲かせてくれたバラたちも、月をまたいだ途端、今は静かになっています。
ただ、他のバラに遅れ、なかなか花を見せてくれなかった【ニュードーン】だけは5月の下旬から花が咲き始め、今も花を咲かせ、蕾も付けながら成長するというすごいワザ(?)を見せてくれています。
【ブルームーン】【ピンクアイスバーグ】【アンクルウォーター】などの四季咲き種は既に2番花の準備が始まっていて、蕾が充実してきました。さて今回は、この庭にバラを植え始めた頃から同時進行でバラと共に植え、育てている植物のお話です。
本来は、一緒に植えることでお互いの成長を助け合ったり、病害虫を防ぐような関係の植物同士をコンパニオンプランツ(共栄植物)といいます。
その言葉が、だんだん拡大解釈されて、植物の形状、色、植性などからも一緒に植えるとお互いを引き立てあったり、欠点を補い合うような関係の植物同士を呼ぶことがあります。
例えば、バラの色では少ない青い色の花(デルフィニューム・ルピナス・サルビア・など)や、しっかりとした枝や茎を持つバラにクレマチスなどの柔らかなつる性植物。バラの株元は花や葉が少なくなるので、株元を隠すような草丈の一年草や宿根草といったものがそうです。
では、実際に私がどんなコンパニオンプランツを選んで植えているか、花壇ごとにご紹介していきましょう。
薄紫の【ブルームーン】から始まる花壇Aのバラの花色はピンクで統一しようと計画し、他の植物のカラーはピンクとパープルにこだわり、あとは白と決めました。花壇Aはいちばん早く整備が出来たので、2月中にはボチボチ植え始めることに。
まだ葉っぱのない枝だけのバラを植えても殺風景だったので、春までのしのぎにビオラとパンジー、キンギョソウを賑やかしに植えおきました。
芽が出始めていたチューリップの球根があったので、イチカバチカでピンクだけを選び、2カ所所に分けて植えてみたところ3月末に見事開花。
新しく植えた宿根草 (植栽月)
チューリップ(2)/カルーナ[ガーデンガールズ] (2)/ローダンセマム(2)/ペンステモン〈パープル〉(2)/シレネ[ユニフローラ](3)/イベリス[キャンディタフト](3)/ オルラヤ[ホワイトレース](3)(一年草だがこぼれ種を来年に期待) /バーベナ[ピンクポップ](4)/コンボルブルス(5)/スカビオーサ(5)
背の高いアーチをくぐって左手の花壇Bにはモミが背景になるように低い方のアーチを設置しました。アーチの両側からバラを誘引するつもりなので作業スペースの確保を考えながらの植栽です。
花壇A側とは高低差のある石垣になっていて、石垣を覆うように垂れ下がることを想定して、オステオスペルマムとスーパーアリッサムを植えました。
クレマチスはどうしても植えたかったので、バラ【ヒマラヤンムスク】(桜色)の近くに赤紫色の【ニオベ】(ジャックマニー系)をコンパニオンに(第48回「クレマチスで花いっぱいにしたい」)。
新しく植えた宿根草 (植栽月)
オステオスペルマム(3)/スーパーアリッサム[フロスティナイト](3)/オルラヤ(3)/クレマチス(4)/スーパーアリッサム[パープルナイト](4)
ここには数十年前からあるケヤキが夏は緑陰をつくる花壇なので、もともと植わっていたクリスマスローズ(白)が美しく、カラースキームは白と決めていました。以前は柏葉アジサイもそこにあったのですが、Rose Gardenにはアナベルの方が似合うので、柏葉は和風本舗(※)へ移動してもらい、やっと届いたアナベルを6月に入って植栽。
新しく植えた宿根草(植栽月)
サルジアンスキア[ナイトフレグランス](3)/斑入りフロックス(3)/アナベル(6)
オレンジ・イエロー系のバラを誘引する正面のフェンスにもクレマチスを絡ませたかったので、淡い水色が美しい【白馬】(パテンス系)が補色のポイントとして、ここしかないというベスポジに収まりました。
バラはまだ伸びないのにフェンスが高くて寂しいので、ホリホックの八重咲き[アプリコット]を植えてみました。
新しく植えた宿根草(植栽月)
イベリス(3)/オルラヤ(3)/ローダンセマム[アプリコットジャム](3)/宿根ネメシア(3)/斑入りフロックス(3)
1年を通してどこかで何かしら花が咲いているお庭というのは季節の移り変わりを敏感に教えてくれます。
そんな四季を楽しむお庭にするには一度に全てのスペースを埋めるような植栽ではなく、4シーズンかけて、若しくは何年もかけて作り上げていく作業が必要です。
バラと相性の良い、カラースキームに合った植物で、なお且つ自分好みで生育環境に合った植物をシーズン毎に見つけていく作業です。それはタイヘンな事ではなく、とても楽しい作業だと私は思っています。
※ 和風本舗
工事する際にもともと据えてあった竹垣を取り外したので、Rose garden TERRACEの同じ一角ですが、ちょっと工夫しそこだけ区切って和風本舗と名付け、和の庭に合う植物はそこへ移植。柏葉アジサイの他にヤブコウジやフウチソウも。
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