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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.netfacebook
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
夏の花に植え替えたばかりなのに梅雨に入ってから元気がありません。葉が白く粉をふいたようになっていたり、せっかくの蕾が咲かずに枯れたりします。
梅雨の時期に草花を病気や害虫から守ることはできますか?
うっとおしい梅雨。ジメジメして蒸し暑かったり、急に冷え込んだりと私たちは体調を崩してしまいがちなこの季節ですが、植物の大敵である病気や害虫は悔しいことにとても活発に活動を始める時期になります。
大切に育ててきた植物をむしばむ、にっくき病害虫の大発生は悩みのタネですね。でも、敵をよく知って確実に対処すれば怖いことはありません。病害虫の発生を抑えるポイントと効果的な撃退のコツをマスターして、快適に梅雨のガーデニングを楽しみましょう。
ポイント(1)
「苗を植えるときはいつも清潔な土を使う」
プランターや鉢植えは特に、病原菌や害虫の卵などがいない清潔な用土を使うことが絶対条件です。古い土を再利用する場合は枯葉やゴミ、害虫の卵などを取り除き、必ず天日干しなど殺菌してから使いましょう。
ポイント(2)
「風通しを良くする」
プランターや鉢をぎっしり並べていたり、葉が繁りすぎて込み合っていると風通しが悪くなり、病害虫にとっては居心地の良い場所となってしまいます。風通しの悪い場所を好んで発生する害虫の排泄物が原因で〔すす病〕が発生します。病気と害虫は密接に関わりあっている事を覚えておいてください。
ポイント(3)
「水たまりや泥のはね返りに注意」
主にカビによる病気は水を伝わって感染します。鉢置き場の周辺がいつもジメジメしていたり、水たまりにならないように、鉢を上げて(ポットフィートなど利用)鉢の下に空間をつくるなど乾燥した環境をつくりましょう。鉢の下に空間を作ることはナメクジやゲジ、ダンゴ虫などの溜まり場を作らない事にもなります。
また、水やりの際は泥のはね返りにも注意が必要です。土の表面を水苔などでマルチングしたり、優しい水流でていねいな水やりを心がけましょう。
ポイント(4)
「粒剤の殺虫剤を月に一回」
苗を植えたら土の表面に粒剤の殺虫剤を適量撒いておきます。その後10月頃までは月に一回、同量を同じように撒くだけで害虫と害虫による病気の予防に効果が期待できます。
粒剤は植物の根から吸わせて加害する害虫だけに効かせるタイプの薬剤ですから、散布剤と比べると害虫を食べてくれる天敵のクモやカマキリ、テントウムシなどの益虫にダメージを与えません。また、ふ化したばかりの若齢幼虫にも効果的です。
ポイント(5)
「雨の前日に殺菌剤を散布」
代表的な病気に〔うどん粉病・灰色かび病・さび病・立枯れ病〕などがありますが、 8割以上がカビによる病気です。 雨が降ると胞子を飛ばしてほかの植物に感染します。
予防として殺菌剤を散布しておくのは良いのですが、あまり早く散布しても効果がなくなってしまいます。天気予報を確認して雨の降る前日を狙って散布するのが効果的な予防になります。
病気や害虫は放っておくとタイヘンなことになりますから、常に“早め早め”が撃退のコツです。早期発見の秘訣はなんといっても観察力です。ナンだか様子がおかしいと気付いたときには手遅れかもしれません。
〔アブラムシ・ハダニ・コナジラミ・アザミウマ・ガ〕の幼虫は葉の裏側にいることが多いので、表面だけではなく、葉裏のチェックを習慣付けるようにしましょう。害虫や病気を発見したらすぐにその場で対処します。
殺虫剤の多くは害虫に直接かからないと効果がありません。薬剤は葉裏にもちゃんとかかるように下から上へ向けてスプレーしましょう。
害虫が増えてくると殺虫剤をかけても効果のない固体も出てきます。頻繁に殺虫剤を撒いていると害虫が適応して抵抗性を身につけ、薬剤が効かない系統が残ってしまいます。発生初期の害虫が少ないうちにやっつけましょう。
また、2〜3種類の違う薬剤を毎回変えて散布すると耐性がつき難く効果が期待できます。
もうひとつ付け加えるならば第37回でお話した夏の花に植え替えるタイミングも重要です。5月のお日さまをいっぱい浴びて健康に育った苗は、植えたばかりのまだ根が張っていない軟弱な苗に比べて病害虫に強いのです。
病害虫対策はチョッとしたことで意外に大きな効果が出るものです。大げさに考えずにで きることから少しずつ実践してみてください。
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