初めて犬を飼いだしたのは15年程前。やって来た子はゴールデンレトリバーの雄。
クリスマスの日に生まれたということで、名前はノエルと名付けました。
レトリバーを飼っている人は皆口々に言います。「うちの子は優しい。とてもいい子」本当にそうでした。
だから誰からも愛されていたノエルでしたし、私達にもあふれる程の優しい日々をくれました。
私達夫婦が大きな声で言い合いをしている時は必ず両方を舐めにやって来ていました。そんなお陰で、我が家の夫婦喧嘩は大きく発展することもなく、日々平和を保てたものなのです。
その後、ご縁があってチワワのダンちゃんが我が家にやって来ました。
ノエルとは違い、大げさに言えばまるでギャングのような性質を持ったダンちゃん。
飼い主である私も何度噛まれた事か…。
優しいノエルはダンちゃんを背中に乗せながら遊んでやっていました。その姿を見ていると、「ノエルはなんて優しいの?」と尊敬の念に値する程の気持ちになることも多々ありました。
ノエルとダンちゃんはあまりにも大きさが違うため、周りの人は一緒にいることを心配していましたが、なんのその、この凸凹コンビは最高の兄弟愛で成り立っていました。
温和なレトリバーのノエルだからこそ、ギャングのようなダンちゃんをあたたかく包み込めたのかもしれません。
そうこうしているうちノエルは2年前、老いを迎え、自然に安らかに天国に行きました。13歳でした。
ダンちゃんは一人ぼっちになりました。
最初のうちはノエルのにおいを探しながら「キュンキュン」と鳴いていました。
私達がノエルの思い出話をしていると、「ノエル」という言葉に反応し、目できょろきょろ探しているダンちゃんに、私達もしんみりしたものでした。
人はもちろんですが、動物が持つ愛情の深さを学んだような気がします。
一人ぼっちのダンちゃん、寂しげなダンちゃんを見ながら、やっぱりもう一匹兄弟がいたらなあ、と思う日が増えてきたのでした。
そんな3月のある日、仕事でお世話になった方からメールが届きました。
「我が家のモモちゃんが赤ちゃんを産みました。とってもかわいいです。ダンちゃんの妹にいかがですか?」と。
早速大阪からその赤ちゃんを連れてモモちゃん一家が来てくれました。
「最後の子なの」と差し出されたまるでぬいぐるみのようなその子を胸に抱いた途端、もうとりこです。でも、私が気に入るだけでは我が家には迎え入れられません。
先輩のダンちゃんに気に入ってもらわない限り我が家では暮せないのです。
あまりにも小さくて、ダンちゃんと対面させるのはとても危険に思ったのですが、幸せなことに、ダンちゃんはその子がとても気に入った様子でした。
ということで、春から我が家は4人家族に。
新しく迎えたダンちゃんの妹はクルミちゃんと名付けました。名前なんて考えてなかったのに、抱いてその子の目を見た途端、「クルミちゃん」と呼んでしまったのです。
犬のいる暮らし、そこには、言葉には表せないほどのあたたかなしあわせがあります。そんなしあわせをもらいながら、毎日楽しく暮しています。
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