外付けブラインドを実際に設置した方からの使い心地、夏場どんな風に役立っているかを伝えていただくレポート「後編」です。遮熱効果の測定…これは結構難しい作業だと思うのですが、南・東・北に面した窓辺、室外あれこれ工夫して測定いただいた結果をぜひご覧ください。
8月初旬。新しい家で初めての夏を迎えました。
さすがに日中2〜3時間、冷房をつけるようになりました。同じ街のアパートで暮らしていたときは、夏場は常に冷房をつけていました。ちゃんと対面に開口のある風通りのある間取りだったのですが、とっても暑かったんです…。
そう考えると小さい子どもがいるのであまり無理することなく冷房をつけていても、2〜3時間だけということは、以前に比べてかなり節電になっていると思います。
後編の今回は実験レポートを…ということで、アパート時代とは違い、現在はオール電化なので、電気料金への外付けブラインドの効果は計れませんが、設置した場所の「内側・外側」の温度差から遮熱効果を計ってみたいと思います。
まずは南の庭に面した掃き出し窓の前から…
日中の南窓に太陽が一番あたる時間帯の2時間で、平均5.5℃以上の差がありました。それにしても外の気温が高い!一番高い時間で40℃を超えています。でもこの最高温度41℃の時も室内側は33℃です。この温度差も、室内温度が1日中変化が少ないことからも、日射カット(外断熱効果)がうかがえます。エアコンの節電効果も期待できます。
そのかわり、夜になると外気のほうが涼しくなって数値が逆転していまいます。なにかセキュリティ対策があるなら夜は全開にしてもいいかもしれません(わが家は降ろしたままで風を通しています)。
しかし、もしかしたら、外付けブラインドがなくても、室内外の温度差はこれぐらいあるのでは?という疑問も湧いてきます…ということで、次は2階に付けた外付けブラインドの前で実験です。 この部屋は東側には外付けブラインド(手動式)を付けた窓と新築時には設置せず、いずれ付けようと思っている窓が北面にあります。
この測定は、北面にも外付けブラインドが本当に必要かどうか検討するいい材料になりそうです。上記測定日と同じく暑い日に再度、2階の窓辺で測定しました。
この距離で朝の2時間で平均3℃も温度差が!
こちらの結果は朝日が差し込む時間帯が最高気温に。朝の気温がきになったので、気象庁発表の周辺地域の気温と比べてみました(点線)。やっぱり、外は涼しい時間帯です。
太陽が当たっていると、熱が室内に伝わって気温よりもこんなに高くなるんですね。太陽光が直撃している時間のこれだけの温度上昇を考えると、ルーバーの角度が大切だということがよくわかりました。
ビルに設置されている外付けブラインドには太陽の向きに合わせてルーバーの角度をコンピューター制御している物もありますが、 かなり節電に役立っているのだろうなぁとこの結果を見て思いました。ただ、わが家では、遮熱しながら風も通したい…と思うので、今後いろいろな角度で実験してみたいと思います。
そして、北側の窓だから必要ないかも…とも思っていましたが、早速この窓分も見積もりをとろうと思います(笑)。
測定レポート、いかがでしたでしょうか?
緑のカーテンも人気ですが、外からの遮熱機能のある設備に興味のある方の参考になれば幸いです。2回にわたり、お読みいただき、ありがとうございました。 |