引っ越し先の物件が決まったら、いよいよ引っ越し決行に向けて、いろんなことを進めていきましょう。
引っ越し前後のさまざまな手続きについては、引っ越し業者からもらえる小冊子に書いてあるので、それを参考にするとよいでしょう。
ここでは、効率よく引っ越しを行って、すぐに快適な新生活を送るコツについてお話しします。
どんなこともまずは計画を立てることが大切です。地図がなければ道に迷うのと同じです。
引っ越しにおける計画とは、今の部屋の荷物を新しい部屋のどこに置くか、これにつきます。
間取りがまったく同じ部屋に引っ越す場合でも部屋の大きさが違ったり、収納スペースの広さが違ったりします。引っ越し先の部屋数が違えば現在のレイアウトを大きく変更する必要があります。
現地調査で測定した間取りのサイズをもとに、家具や荷物の置き場所を決めましょう。
引っ越し先の間取りが現在と同じ場合は、今のレイアウトを崩さないように配置できればOKです。
部屋数が増える場合は、一番小さい部屋を物置にしてしまうという荒技もあり。
但し、次回の引っ越しの際に部屋数が減ったら大変なことになります(^ ^;
一番工夫が必要なのは部屋数が減る場合。基本的には現在の2部屋分を1部屋にまとめる必要があります。
物理的にどうしようもなくなることがありますので、引っ越しを機会に不要品の処分をするのもよいでしょう。
見直してみれば、家の中は使っていないものであふれているものです。ネットオークションやフリーマーケットで売りさばいて引っ越し費用の一部にあてる、という手もありますし(ワッキーは自分の小遣いにしちゃいましたが(^ ^;))。
部屋は目に見える部分なのでわかりやすいのですが、見落としやすいのが収納スペース。
引っ越してみたら押し入れが意外に狭かった、というのはよくあることです。引っ越してからクローゼットが一つ少ないのに気づいた、なんてことになったら大変です。
押し入れやクローゼットの中はブラックボックス化していることが多いので、引っ越しを機に中身を調査・分類・整理・処分するとよいでしょう。
押し入れやクローゼットの中身は普段使っていないものが多いですから、まずはここから引っ越しの準備を始めましょう。
コツは、手に取った物の処遇を手から離れるまでに判断すること。つまり、手に取った瞬間に「捨てる・分類する・しまう」を決めてしまうことです。
押し入れの奥から発掘された懐かしい思い出に浸っているうちに時間が過ぎてゆく、というのは非常にありがち。
「捨てるもの箱」「保存するもの箱を」用意して、手にとった瞬間に判断し、手を離すときにはどちらかの箱にいれましょう。
「保存するもの箱」は中身の見えないタイプの整理ボックスを使うとそのまま引っ越しで運べて、搬入後もそのまま押し入れにしまえるので荷ほどきの手間がいりません。
せっかく押し入れを片づける機会に恵まれたのですから、ここで一気に押し入れ収納物の管理を強化しましょう。
やり方は簡単です。「保存するもの箱」に番号をつけて、中にいれたものをメモ帳に書いておくだけ。大まかでもよいので「保存するもの箱」のフタをしめる前にメモをしておきましょう。
あとは、何番の「保存するもの箱」はどの部屋のどこの押し入れに入れる、ということを決めればおしまいです。
これで引っ越し後に、「あれはどこにいったっけ?」ということがほとんどなくなります。
収納物地図は間取り図に書き込んでおくと便利です。
引っ越し屋さんに搬入指示をする時にも使えますし、引っ越し後にモノを探すときにも使えます。押し入れだけではなく、家具などの配置も間取り図に描いておけば搬入作業はさらにスムーズに進むでしょう。
梱包作業は押し入れの整理と同様に粛々と進めます。「これ、どうしよう?」と迷っていると進みません。思い切りが大切です。
箱詰めしたら、引っ越し先のどの部屋に搬入するかがわかりやすいように「洋室-1」「リビング」のような部屋番号を書いておきます。
部屋番号は間違えないように間取り図にも書き込んでおきましょう。とにかくどんどん箱詰めします。
でも、最後まで出しておかなければならないものがありますのでご注意ください。
それは、
- 掃除用具
飛ぶ鳥、あとを濁さず。最後はきれいにして出て行きたいものです。 - 最低限の食器
梱包作業が深夜に及ぶこともあります。夜食を食べられるように。 - 一泊旅行できる程度の支度
遠方への引っ越しは一泊旅行になることもありますし。
などなどです。
引っ越し当日は、作業は引っ越し屋さんにまかせておきましましょう。
彼らはプロなので、下手に手伝ってもじゃまになるだけです。搬出は怒濤のように運び出す作業をぼーっと見ているだけで終わります。
大切なのは搬入の時。どこになにをどう置くかを的確に指示しなければなりません。
大物家具などはあとで自分で動かせないこともあるので、確実に置き場所を決めておきたいものです。
小物類は引っ越し屋さんが間違った部屋に運び込まないように、各部屋のドアに部屋番号を書いた紙を貼っておくと間違いが少なくなります。
搬出時は見ているだけで楽々ですが、搬入時はけっこう忙しいものです。
引っ越し屋さんは4〜5人、こちらは1人で、次から次へ「この荷物は?」「この食器棚はどこへ?」と聞いてきますのでテキパキと指示を出さなければなりません。
そのためには事前の計画が重要です。家具の置き場所、モノの収納場所はしっかりと決めておきましょう。