転居する都道府県内で、どんな場所に住みたいかを家族会議で決定したら、次は実際の物件探しです。
昔と違って、現代はさまざまなツールで物件情報を入手することができるので、物件探しは大変楽になりました。
それぞれのツールの特性を活かして、効率よく物件を探しましょう。
一番初期の段階から、手軽に物件探しをするにはインターネットが最適です。
「Yahoo!不動産」や「MyHome@nifty」などのポータルサイトはもちろんのこと、住宅会社や全国チェーンの不動産会社など、インターネットならたくさんの不動産情報を見ることができます。
しかも、家賃や広さ、築年数などの条件を入力すれば、その条件にマッチする物件を瞬時に抽出することも可能です。
インターネットはいつでも、どの地域の情報でも探すことができて、しかも条件検索ができるので大変便利。
条件検索するときのポイントは緩やかな絞り込みです。
最初からガチガチな条件にしないほうがよいでしょう。だいたい、最初の条件って無理っぽいのが多いですから。
ワッキーの場合は、こんなに安くて、こんなに広くて、こんなに新しいやつがいいなっ、と設定して、「お探しの条件で一致する情報はありません!!」とよく怒られてます(^ ^;
可能であれば、引っ越し先の地域の住宅情報誌は入手したいものです。最新のものでなくてもかまいません。
住宅情報誌の利点は、紙媒体としての一覧性にあります。
本命の地域だけでなく、その周辺地域、さらにはまったく考えてない地域の情報も、その都道府県の傾向を知るためには有益な情報です。
広さ・間取りと家賃の関係の全般的な傾向を確認することで、地域の状況にマッチした無理のない条件範囲を設定できるようになります。
希望する地域以外の相場も気楽に確認できるのが住宅情報誌のよいところ。
ぱらぱらめくるだけなので、ストレスがありません。
都心部でこの間取りでこの価格なら、郊外だとこれくらいの物件があるだろう、というように見当をつけるのもよし。希望地域の不動産屋さんを見つけるのにも役立ちます。
物件情報自体は鮮度が低いので、あくまでも傾向を探る、というつもりで見るとよいでしょう。
インターネットや住宅情報誌で、地域の不動産情報の傾向をつかんだら、いよいよ現地に向かいます。
遠方の場合は頻繁に現地に行くことは難しいので、条件を整理し、チェックリストを作って、万全の体制で臨みましょう。
不動産店舗では、希望の条件をストレートに伝えたほうが、無駄のない物件探しができるようです。ピンポイントの条件を伝えれば、担当の営業マンが適度な幅を持って物件をピックアップしてくれます。
不動産屋さんは、横のつながりがけっこうあるようなので、あまりたくさんの店舗を回らなくても、その地域の物件はだいたい探せるようです。
時間に限りもありますので、2店舗くらいを回れば良いと思います。予算ぴったりなものを中心に若干家賃高めの物件もいくつか見せてもらいましょう。
この時、大切なのは、意外と直感力だったりします。
物件資料をいろいろと見ていて、一番最初に「なんかいいなあ」と思った物件に、最終的には決めたということ、よくありました。
不動産店舗で気に入った物件が見つかったら、3物件くらいをチョイスして、現地に見に行きましょう。
その際には、ここだけはしっかり見ておきたい、ということを書き出した「チェックリスト」とメジャー、デジカメかビデオカメラを持って行きます。
現地までは不動産店の営業マンが自動車で案内してくれるでしょうから、社内から周辺の環境をよく観察しておくと共に、お店や学校などの場所を営業マンから聞いておきましょう。
現地では、チェックリストを見ながら気になる部分をしっかりと確認します。営業マンが許可すれば、カメラによる外観、内観の撮影をしておくと、後から家族で話し合うときに便利です。
人間、結構本番になるとど忘れするものです。
家族会議で話し合ったことなどを基にチェックリストを作っておきましょう。
ワッキーの場合、駐車場の駐めやすさ、流し台の高さ、収納スペースの広さ、梁の高さなどが忘れやすいチェックポイントです。
あと、自転車を持っていなくても駐輪場は見ておくと良いです。自転車の置き方などを見れば、住民のモラルがある程度わかります。
カメラ撮影はぜひやっておきましょう。
一日に数物件回ると、1物件目の詳細はけっこう忘れてたりします。現地での比較のためには、その場で見れるデジカメが便利。
当日現地宿泊の場合は、メールで家族に写真を送って、双方で写真を見ながら相談、ということもできます。