高石陽子さん
これまでインテリアデザイナーとしてモデルルームや新築住宅、マンションリフォームなどのインテリアデザインに携わる。
さらに現在は個人邸の整理収納計画から音や香り、食器の選定なども含む店舗デザイン、セミナー講師など幅広い分野で活躍。インテリアの基礎を教えるインテリアサロンCASAも主宰。オランダ在住。
Yoko Takaishi Design 代表
インテリアデザイナー
/整理収納アドバイザー
/The Interior Design School Diploma
取得 /BIID 英国インテリアデザイン協会 正会員
お久しぶりです。
すっかり新緑の季節に変わりました。それもそのはず、これからは季節ごとにコラムを書かせていただくことになりました。オランダや旅先の行事、風習など、面白い出来事はどんどんお伝えしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
日本のゴールデンウィークと同じ頃、オランダも祝日があり、学校がしばらくお休みになります。その一つがキングスデー。オランダ国王のお誕生日を祝う日です。
お祝いにかこつけて?羽目を外して騒いでいるかのような盛り上がりを見せるのがオランダ流。キングはどう感じているかはわかりませんが、とにかくオランダ人が一体となって楽しく盛り上がっているのは間違いありません。
街中がオランダの象徴であるオレンジ色に染まります。ちょうどチューリップが咲く季節も重なり、その光景を一目見ようと多くの観光客が訪れます。今回はキングスデーレポートをお伝えします。
王の日は、誰でも許可なし、非課税で路上に出店をすることができます。なので、公園や路上の至るところでフリーマーケットが開催されます。朝4時頃からフリマの場所取り合戦が始まります。一応、前日からの場所取りはNG。
いつか出店したいと思いつつ、早起きが苦手なので今年も買う派、見る派としてフリマ巡りをすることにしました。
友人が子どもとアクセサリーを作って売っているというので立ち寄りました。まずまずの売れ行き。
中には、値段交渉もしないのに勝手に決めたお金だけ渡そうとする人、交渉成立していないのにバッグに入れようとする人など、日本では考えられないフリマ客もいるそうで。ゴリ押しに弱い日本人ですが、こういう時こそ毅然とした態度で応戦しましょう。
ベートーヴェンストラートからアポロラーンという、アムステルダムの中でも有数の高級住宅地に向かいます。この辺りの住人が出す品々はレベルが高いという情報を入手していたので。
大邸宅の前に毛皮や宝石がずらりと並ぶお店も。さすがビリオネア。私は11時と出遅れたのですが、本当にいいものを狙うなら、早朝(6時頃)に行くことをお勧めします。
中心地に向かって進みます。 大音量でダンスミュージックをかけながら踊るオレンジコスプレの人たち、運河はパレードのボートで溢れています。これが本当に国王の誕生日?楽しすぎるでしょう。
結局、アムステルダム中央駅まで歩いて到着!今日は地上の交通網(トラムやバス、タクシー)は規制されているのでメトロで帰りました。
日本の皇室とも縁が深いオランダ王室。 ウィレム=アレクサンダー国王は1967年4月27日、ベアトリクス王女と故クラウス殿下の長男として生まれ、現在51歳になります。
2013年にベアトリクス女王から王位を継承し、現国王となりました。正式称号は、ウィレム=アレクサンダー・クラウス・ヘオルフ・フェルディナント…うん、長い。絶対に覚えられないので、ウィレム国王と皆からは呼ばれています。
日本で話題となっている生前退位ですが、オランダの憲法には生前退位に関する規定が定められています。嫡出の子孫は性別に関係なく、年長の子に継承権が認められます。
オランダ王室の歴史で、ウィレム国王が直系男子として誕生されたのはなんと116年ぶり。現在、ウィレム国王とマキシマ女王の間には3人のプリンセスたちがいらっしゃいます。長女のアマリア王女が王位継承順第一位です。
海外の王室では、高齢や健康上の配慮といった理由から生前退位するケースもしばしば。 オランダも例に漏れず、2013年1月、在位33年のベアトリクス女王(当時74歳)が「新しい世代に委ねる時だ」と退位表明。
約3カ月後にウィレム現国王が即位しました。オランダは3代続けて生前退位をしています。 他にも、バチカンでは2013年にベネディクト法王(当時85歳)、ベルギーでは2013年にアルベール2世(当時79歳)、スペインでは2014年にフアン・カルロス1世(当時76歳)が続々と生前退位をしています。
一方、英国では現在92歳のエリザベス女王は在位66年と歴代最長です。依然として女王人気が高く、生前退位が検討されることはない模様。それでも、本人の意思によるので退位が認められていない訳ではありません。
実際、エリザベス女王の伯父にあたるエドワード8世は1936年、米国人女性と結婚するために在位1年弱で国王を退位したという…ちょっぴりスキャンダラスな退位もあるのです。高齢、健康上ではなく、恋愛が理由というところがなんとも英国王室らしいような。ある意味、好きな人と一緒になれないのは、精神衛生的な健康上の理由とも言えるのかも?
それにしても、王や女王の健康状態や公務に対する考え方を尊重する、という意識がヨーロッパ諸国の国民に浸透しているようです。
これは日本人としても考えさせられます。今年85歳を迎えられる天皇陛下も退位まであと一年。いつまでもお元気でお過ごしいただきたいと思います。
さてさて、次はどんな新元号になるのでしょうね。楽しみです。
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