家づくりで一番、気になるのは、キッチンとその周辺。
どんなレイアウトが良いのか、動きやすさ、使いやすさ、広さ、収納スペースなどなど、考える事がたくさんあるのもキッチンですね。
何度か引越しを経験して、今はキッチンは、対面式がいいと思っています。
初めての対面式キッチンは、3度目の引越しで住んだ家でした。それまでの壁に造りつけられたI型キッチンは、背後に家族の気配を感じつつ、野菜を切ったり、煮炊をしていましたから、対面式キッチンの顔を上げさえすれば、家族の様子が目で見える安心感といったら、それはうれしいものでした。
対面式キッチンは、特に小さなお子様がいるお宅では、お子さんもお母さんの背なかではなく、顔が見えて、安心するのではないでしょうか?
現在の家も対面式キッチンですが、今回は自分仕様にカスタマイズしたおかげで、満足度の高いキッチンとなりました。 |
そこで、間仕切り兼用のカウンターを、桜材の一枚板でつくりました。
ダイニングルームから見たキッチンは、申し分なくオシャレに、ダイニングテーブルや木の床とも馴染み、部屋全体が落ち着いた雰囲気になりました。集成材や人工大理石だったら、全然違う雰囲気になっていたことでしょう。 |
もっと本格的に、キッチン全体を完璧にデザインされたお宅もあります。
まるでホテルの高級なバーのような、すてきなキッチン。一枚板のマコレを贅沢に使った、ある店舗デザイナーさんのご自宅です。こちらもシステムキッチンを置いており、システムキッチンの上にかぶせるように、無垢材のカウンターを取り付けています。
一枚板をくりぬいて、シンクと調理するエリアを確保しています。丸みのあるフォルムに仕上げ、モダンで重厚感のある空間になっています。
キッチンカウンターの奥は、ダイニングテーブルにつながり、オシャレな照明と窓の景色もごちそうです。このキッチンのように、木のカウンターを大胆に、くりぬいたり、ダイニングテーブルにしたりと、自在に造りつけができるのは、木の魅力です。
次の写真は、料理が好きで、人を呼ぶのも好きな方が作った、対面式キッチンカウンターテーブルです。システムキッチンのまわりを囲むように、栓の木を使ってテーブルを取り付けています。
手元が隠れる高さの間仕切りをつけ、電源コンセントもあり、便利です。
自然な雰囲気と開放的な部屋で居心地のよい空間です。このカウンターの上に、お酒がずらりと並び、オープンキッチンのおしゃれなレストランのようでした。
床材で一部紹介したように、様々な種類の木があります。こういうキッチンにしたい、という、明白なイメージがありましたら、大きさ、色、どこにどんな風に取り付けたいかを、伝え、希望に沿って候補の無垢材を選んでもらいます。 無垢材は、耳付材(天然面仕上げ)にするか、耳なし(ストレート)にするかで、仕上がりイメージが違います。 木表を上にするか、下にするかでもイメージが変わります。スッキリと軽やかな雰囲気にしたい時は、天板が厚くても、木裏を上に仕上げると、シャープに仕上がります。木裏を上にして、耳をわずかに残して、ストレートにカットすると、まっすぐですが、自然な雰囲気に仕上がります。 フルオーダーのキッチンは、とても素敵ですが、システムキッチンと無垢材のカウンターを組み合わせて、自分仕様にカスタマイズするのは、イメージがしやすく、コストもそれほどかからずにできるのではないかと、思います。 無垢材は、見て、触れてこそ本当の木の良さが楽しめます。キッチンやダイニング・リビングなど、毎日、家族が過ごすスペースにこそ、無垢材を取り入れてみてください。
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