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これまでにシンボルツリーを実際に納めさせていただいた際に幾度となく頂いた言葉です。
新しい家にシンボルツリーが入った瞬間、その家は突如として生命が吹き込まれたかのような表情に変わります。「劇的!」という言葉がまさにピッタリ当てはまる感じですね。
シンボルツリーとは、家を引き立ててくれる樹です。家の外観をベストアングルと言える角度から見たときに、そこにさりげなく立っていることによって家の価値を高めてくれるものです。
山口県の瑠璃光寺というところにある国宝・五重の塔を見たとき、私は身震いがするほど心を打たれました。
五重の塔の手前に寄り添うように立っていた大きな樹。この樹の存在が五重の塔の美しさを倍数的に引き立てているのです。
逆に、この樹が隠れる別な角度から見た場合、五重の塔は何か物足りなく見えてしまいました。何度も樹と寄り添って見えるベストアングルの場所に戻って、見て、そして確信しました。
これがシンボルツリーの役割であり、効果である、と。
私が販売に携わる中で、皆様「樹のことは全然わからなくて…」と開口一番おっしゃいます。
シンボルツリーと言われても「じゃ、どんな種類があるの?」って、思いますよね?
ところが、この点については情報が少ないのです。シンボルツリーにはメーカーというものがありませんから、カタログなんてありません。
従来から日本の造園文化の中で「シンボルツリー」の役割を果たしてきたのがマツやマキといった樹でした。しかし、最近の住宅スタイルではこれらの樹は植えられることが少なくなりました。
では、最近の洋風住宅に合うシンボルツリーにはどんなものがあるのでしょうか。
樹、というものは実に多くの種類のものが存在します。植物学的に言えばおびただしい種類のものがありますし、庭木として生産されているものに限っても相当の種類が存在します。
しかし、「洋風住宅に合う」というキーワードと「シンボルツリー」というキーワードで絞り込むと…そうそう多くの候補があるわけではありません。
まず当たり前の基準でもあるのですが、シンボルツリーは
「普通に手に入るもの」
でなければなりません。
生産が少なくて苗木しか存在しないものをシンボルツリーに、というのはそもそも無理です。また、存在しても希少性から価格が跳ね上がってしまっては現実的でなくなります。
次に、シンボルツリーですから樹形の良いものにするべきです。樹形が良いといっても、まっすぐな樹形には限りません。最近は株立ちの自然樹形のものが主流となっているのですが、あまりに樹形の整わないものはシンボルツリーには向きません。サブツリーやアクセントツリーなら使えるけれどシンボルツリーには難しい、という樹も多くあります。
これらの諸条件を基に、シンボルツリーの候補を具体的に絞り込んでいきますと…
8種類に絞り込むことができました!
すなわち、
常緑樹2種:シマトネリコ/ソヨゴ
落葉樹6種:ハナミズキ/ヤマボウシ/エゴノキ/カツラ/モミジ/シャラ
さあ、この中からシンボルツリーを選んでください!
どれを選んでも決して恥ずかしくない樹です。
8種類の中から選ぶ、と考えればシンボルツリー選びもずいぶん楽になりませんか?
そして、この連載ではそれぞれの良いことばかりでなく注意点も含めて次回以降に紹介していきます。
他にも候補がないわけではありません。
地域の気候に合う合わないもありますしね。
「シンボルツリーなら○○もあるよ!」というご意見もあろうかと思いますが、そこは思い切った絞り込みと私なりの考えということでご容赦ください。最終回では8種類以外の樹にも少し触れる予定です。
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