ホーム > エクステリア・庭 > こんな家に住みたい。第三回 「シンボルツリーのある」家 その三 8種類の樹木の紹介(後編) |
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常緑樹2種:シマトネリコ/ソヨゴ
落葉樹6種:ハナミズキ/ヤマボウシ/エゴノキ/カツラ/モミジ/シャラ
この8種類を「洋風住宅に合う」「シンボルツリー」の候補としました。
今回は常緑樹の2種と落葉樹のカツラとモミジ、そして番外編をお届けします。
カツラの魅力は「葉」。 ハートの形をしています…。 新緑の美しさ、爽やかさで選ぶなら私はカツラがナンバーワンだと思います。 秋は黄葉、すなわち黄色に色づきます。黄葉はまずまず、ってとこですね。 花は生物学的にはありますが、無いものと考えてください。気付かないことのほうが多いかも。 カツラは、以前はシンボルツリーで植えられることが少なかった樹です。 |
カツラには、そう言った意味で希少価値があると思います。
定番ではなく他人と違ったシンボルツリーを探したい方におススメ。
カツラを植えると、新緑の季節に「この樹いいね〜。あんまり見ないけど、なんて樹?」
なんて聞かれることがあるんじゃないでしょうか。
モミジと言えば和風庭園のイメージかも知れません。 「え?」 「モミジだと和風じゃないの?」 モミジの魅力はもちろん紅葉。 また、モミジは新緑も素晴らしいです。爽やかな緑色です。株立ちのものは落葉後もサマになる樹形です。 |
しかし、この区別は正直言って非常につけにくいです。ちょっと乱暴な言い方をすれば、「どっちも一緒」くらいの感覚で良い範囲です。 モミジの最大の注意点は「虫」です。 (絶対に虫が付くわけではないですけど)消毒の準備はしておいた方がいいかも知れません。 こう書くと気分が萎える方もいらっしゃるでしょうが それだけシンボルツリーとしての魅力がある樹です。 |
常緑樹のシマトネリコはシンボルツリー候補の中でぶっちぎりの人気No.1です。 この記事で紹介しているのは「洋風住宅の」「シンボルツリー」候補なのですが、最初に紹介したように落葉樹6種類と常緑樹2種類に絞っています。 常緑樹のシンボルツリーは2種類しか候補にありません。シマトネリコとソヨゴだけ。ソヨゴと比較するとシマトネリコの方がより洋風の印象です。 シマトネリコは枝が細くて軽いため、そよ風でも葉がそよそよと揺れる様子が素晴らしいです。 さらに! この木の良いところは… 私がこう説明すると、多くの方がシマトネリコに傾かれます。 |
シマトネリコの注意点は、まず成長が非常に速いということ。数年で相当成長するとお考えください。
ですから、ある程度大きくなってもよい場所に植えてやるべきですね。
あと、強いて言えばあまりにも人気が集中しているため、ご近所みんながシマトネリコという場合があったりするかも知れません。
ちなみにシマトネリコは厳密には「半常緑樹」に分類されます。
寒い地域では葉を落としますが、日本で素っ裸になることは少ないので、常緑樹と言っています。
花は植物学的には咲きますが、付かないこともありますし地味な白い花なので期待するほどではありません。
要するに、「常緑の爽やかな葉」がシンボルツリーとしての最大の見どころです。
もう一つの常緑樹であるソヨゴと葉を見比べて考えてみてください。
もう一つの常緑樹のシンボルツリー候補がソヨゴです。 この二種の決定的な違いは成長の速さにあります。ソヨゴは成長が遅いです。シマトネリコは非常に速いです。 ちなみに「大きくならない樹」という実に難解な注文をお聞きするときもあるんですけど、残念ながら大きくならない樹はありません。ただし成長のスピードには差がありますので、速いものと遅いものを比較して検討することになります。 ソヨゴは和風でも使えますが、洋風としても問題なし。 ソヨゴには小さな白い花が咲きますが、あまり目立ちません。シンボルツリーとしての見どころは赤い「実」です。 ですから、ご購入の際はどちらか確認する必要があります。ソヨゴを植える際は「実付き(雌木)」と「実無し(雄木)」を販売店に聞いてみましょう。ちなみに、実付きの方が若干値段が高いです。 ちなみにこの「雄」「雌」の区別ですが、実の季節の前に花で区別ができます。 |
ソヨゴの花が咲くのは6月ごろ。つぼみの段階で雄か雌かわかります。花自体は小指の先程の小さな花ですので、遠めでは見えないくらいのものです。
虫はあまり付きません。ただ、葉に黒い斑点が入ったりすることは時折あります。これは菌類の影響です。防除するとなると結構頻繁に殺菌消毒が必要なのですが、あまり神経質に気にしない方がいいと思います。
「常緑樹で大きくなりにくいシンボルツリー」というご要望をお聞きすればソヨゴをおススメします。
これまでに紹介した8種類(シマトネリコ、ソヨゴ、ハナミズキ、ヤマボウシ、シャラ、モミジ、エゴノキ、カツラ)以外にも、洋風のシンボルツリー候補は存在します。 一つが「オリーブ」です。 他のシンボルツリー候補の倍くらいのイメージでしょうか。ついでに言うと移植にあまり強くなく、私としても仕入れに躊躇する樹です。それでもぜひ、という方はシンボルツリー候補に挙げられます。 |
二つ目が「ミモザアカシア」。常緑樹です。 これを8種類のシンボルツリー候補に入れなかった理由は… ヒョロヒョロと伸びていくんですが、非常に伸びるのが速いです。根がしっかり張っていないのに構わず伸びていきます(よって風にも弱い)。枝もグングン伸ばします。時折、思い切って剪定してやる必要があります。 ですから手間がかかりますし、広いスペースが必要になってきます。シンボルツリーのスペースを広く取れて剪定の手間(コスト)をかけられる場合は候補にあげることができます。 |
もう一つ。「アオダモ」を付け加えておきます。 野性味のある樹形、小さな白い花、新緑の美しさ、そして強さ(枯れない)。派手さはありませんが、いろんな良さを兼ね備えた一種。 これを8種類のシンボルツリー候補の中に入れていないのは、今は樹形の良いものの流通が少ないからです。もう少し先になれば、どんどん広まっていく樹かも知れません。今後に期待したいですね。 |
←その二 8種類の樹木の紹介(前編) |
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