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最近では技術も進歩し、安心して「屋上に緑のある暮らし」を楽しめるようになりました。ですが、知っておかないと大きなトラプルになってしまうポイントがあります。まず最初に建物にどれくらい重いものを乗せても大丈夫なのかをご説明します。
建物が耐えられる重さは建物ごとに決まっています。規定以上の重さがかかると、建物が傷んでしまう可能性があります。そのため屋上に置くものは極力軽い素材を選ばなければいけません。
屋上に「緑のある風景」を取り入れようとすると、絶対に必要なのが「土」です。でもこの「土」が一番のネックになってしまいます。1メートル四方×1メートルの高さまで土を盛るとおよそ1.6トンの重さになります。ですから、屋上が広々としているからといって、気軽に普通の土を乗せてしまうと、トラブルの原因になりますので注意してください。
この20年間で、土の軽量化技術も進歩していて、屋上緑化専用の土壌が開発されるようになりました。「人工土壌」と呼んでいますが、自然の土の半分、もしくは3分の1の軽さになっています。最近、屋上を緑化する場合はほとんど、この屋上専用の土が使われています。
園芸で使われる土は、実つき・花つきをよくするために肥料が豊富に含まれています。そのため、以外と1年も経つと固まってしまったり、かさが減ったりすることがよくあります。ですが、屋上庭園の場合は、園芸のように途中で土を入れ替えるといったことはできません。「園芸に求められる土」と「屋上に求められる土」は、まったく性能が異なります。
屋上の場合は、永続的な水はけ、そして適度な保水性が必要です。養分が多いと樹木が生長しすぎて倒れやすくなるので、屋上は菜園やバラなどの肥料を特に必要とする植物以外、あえて肥料の量を少なくしています。
最近、短期間に滝のような大量の雨が降ることが多くなりました。地上では、雨は地下に浸透しますが、屋上は下が建物なので、水を強制的に屋外へ出さないといけません。屋上をよく見ると、必ず端っこの方に排水溝があります。屋上にいても気づかないと思いますが、屋上はわずかに斜めになっていて、この排水口に向かって水が流れる仕組みなっています。 |
これまでご説明したように、地面の庭園と異なり、屋上庭園は様々な制約に配慮しながらプランを作成する必要があります。
新築の建物であれば、建築士の方に事前に屋上を活用することを伝えておくと、ある程度、重量を見込んだ構造を設計していただけます。注意しないといけないのが、既存の建物や住宅の場合です。年代によって基準となる法律も異なっていて、1981年以降の「新耐震設計法」に基づく建物や住宅であれば、屋上を庭園にできる可能性が十分あります。
その場合、屋上に「手すり」があるかどうかもチェックポイントです。人が出入りすることが想定されている場合は、「手すり」が必ず付いています。
また庭園にする場所が高いところでは、風の影響を受けやすくなりますので、樹木を植える際には、支柱(ささえ)を強固にする必要があります。
荷重、防風、防水等について十分な配慮をすれば、屋上緑化は難しいものではありません。
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