収納についてはどうですか。 | |
雑誌の収納術なんかを参考にしていろいろやってみるんですけど、なかなか維持できないです。カゴを使った収納なんて、気がついたらカゴの上にいろんな物が乗っていて(笑)。それだったらスッキリ隠せる収納の方がいいのかな、と。 | |
そうですね。でも、隠してしまうと、見えないから逆にモノが増えますよ。 | |
「見せる収納」って憧れますけど、難しいですよね。出しっぱなしにしておいたらホコリだらけになるし、掃除も大変そう。 | |
使う前に洗うことが習慣になっていればいいですけどね。それが面倒だと感じるなら、無理して「見せる収納」にこだわる必要はないと思いますよ。 いきなり全部真似しないで少しだけやってみて、「やっぱり私には無理だ」と思ったら、元にもどすとかね。 キッチンはこうあるべき、という正解なんてないんですから、何度でも試してみてください。むだに見えるかもしれないけど、そういうことも結構楽しいですよ。 |
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最近は、アイランド型のキッチンに憧れている人が多いみたいですが。 | |
使いようによっては、とても素敵だと思います。ただ比較的設置スペースをとるので、採用する場合は全体のバランスを考えて、ほかの部屋を狭くするとか廊下を工夫するとかの必要があるんですね。そこまでして、お金をかけても、アイランド型のキッチンがほしいと思うかどうかですよね。 結局のところ、家族がどう暮らしたいか、どんな食事風景を望んでいるかということだと思うんです。人が勧めるから、という理由だけで選ぶと後悔すると思いますね。 |
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わが家でも似たような例がありました。私自身はあまり最新の設備にこだわる方ではないんですけど、食洗機を取り付けたのは大正解でした。 ものを選ぶとき、「家族で過ごす時間をできるだけ増やす」という自分たちの目的をはっきりさせたのが良かったのかもしれません。 |
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それは、とても良かったですね。食洗機は「片付け」の部分で活きてくる設備ですよね。キッチンひとつでも、準備する、調理する、片付ける、いくつもの場面があります。 キッチンというと、たいてい「調理する」ことだけを考えてしまいますけど、それぞれの場面で考えた方がいいでしょうね。 |
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※ご好評いただいた「5つの空間スケッチ」は、今回でひとまず終了します。次回からは、暮らしの中の数々の「場面」をテーマにした座談会をお届けします。どうぞお楽しみに。 |