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家づくりの理想と現実シンプルで機能的な寝室を

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やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

blog http://iemonokoto.blog.jp/

わが家は、新築時に太陽光発電パネル+蓄電池を合わせて設置しました。

設置したパネルの容量は6.33kW。要した費用は、太陽光発電パネルと蓄電池を合わせて200万円を上回る金額だったように記憶しています。…かなりの金額ですね。

太陽光発電パネルの設置に関しては、当初私自身はどちらかと言うと消極的なスタンスでした。一般的に太陽光発電パネルを設置する理由としては「売電によって収入を得たい!」というところが大きいかと思いますが、初期費用の大きさを考えたら結局トータルの収支はプラスにはならないのでは?と考えていたためです。

ハウスメーカー側は、いかにも初期費用が回収できそうなシミュレーションを提示してくれたりもしますが、天候によって発電量は変動するし「そんなシミュレーションどおりには行かないでしょ…」と懐疑的な見方をしていました。

それでも太陽光パネル+蓄電池を設置したのは、「太陽光発電で光熱費ゼロを目指しましょう!」と強く推しているハウスメーカーだったため設置を条件にかなりの額の値引きがあったこと、そして夫が「このハウスメーカーと契約するなら設置は当然だし、収入面で期待できるだけでなく災害時の非常電力としても役立つはず」と非常に乗り気だったため。

まぁそこまで強く反対する理由もないしな…と私自身は後ろ向きな思いで設置に至りました(ハウスメーカー契約では夫に譲歩してもらいましたし)。

と、そんな経緯で(私としては)消極的に設置した太陽光発電パネル。今年の3月で、発電開始からちょうど5年が経過しました。この5年間の太陽光発電の実績(発電量、売電量、売電額)および使用電力の推移を見てみますと。 ※電力買取の単価は、38円/kWhです(2014年3月契約)。

上表の3列目(赤枠内)が各年の売電による収入額ですが、5年間の売電収入の合計は902,500円でした。

収支(売電金額と支払金額の差額)は年ごとにバラつきがあるものの、5年間の合計で見ると122,313円とプラスになっており、一応光熱費ゼロ(以下)は達成できています(オール電化のためガス代はかかっていません)。

目に見える収入額としては約90万円ですが、天気のいい日の昼間は太陽光発電分を自宅の消費電力に充てている(自家消費)こと(=日中は電気料金が発生していない)、そして電気料金が割安な深夜の電力を蓄電池に貯めて利用していること(=料金が割高な時間帯の電力消費が少ない)などから、その分電力会社に支払っている電気料金が押し下げられているはずで、経済効果としてはもう少し高いと考えています。

電気料金の押し下げ分を正確に測ることは難しいですが、売電収入と合わせると太陽光発電+蓄電池による経済効果は、5年間で100万円は大幅に超えていると考えていいのではないでしょうか。

つまり…設置費用を200万円と考えると、このペースの発電が維持できるのであれば固定価格買取期間の10年間で一応初期費用はほぼ回収できる計算にはなります。

10年後の売電金額は今のところ不透明ですが、トータルでの収支は少ないながらもプラスになるのではないかと考えられます。収入面であまり期待していなかった私にとっては、これは意外な結果でした。

とは言え、わが家は比較的買取単価が高かった頃に売電を開始したというのがやはり大きく、買取単価が大幅に下がっている現在では「初期費用の回収」という点では若干厳しいのかもしれません。

それでも、買取単価の低下なども鑑みた上で、今時点で太陽光発電パネルを設置するかどうか改めて判断するとしたら…。

私はおそらく「設置する」という結論を下すと思います。

当初は収支の観点から設置に消極的だった太陽光発電パネルですが、今は「売電による収入」よりも「いざというときに自宅で発電できる」という防災観点でのメリットを大きく感じているからです。昨年は大規模な停電が発生したりと、電力供給に不安を感じるような災害もありました。

わが家の地域は今のところライフラインが停まるような被害を受けたことはないのですが、災害で停電が発生した場合でも太陽光発電パネルがあることで天気が良ければ昼間は電気を使える、そして蓄電池があることで太陽光発電の余剰分電力を貯めて夜でも多少は電気を使える、という点には非常に大きな安心感を感じています。

振り返ってみれば検討時の夫の「災害時の非常電力としても役立つはず」という意見は的を得ていたと言えますね(当たり前と言えば当たり前なんですが)。

ということで、決して小さくはない初期投資ではありましたが、災害時への備えをしながら光熱費の削減効果も得られる太陽光発電パネル+蓄電池。わが家は「設置しておいて良かった!!」というのが5年経過後の正直な思いなのでした。

 

 

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2019年4月19日
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