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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
数年前にいただいた月下美人ですが、その年に一度花を見たきりまったく咲きません。葉は繁って元気そうなのですが、どうしたら花を咲かせることができますか?
夕方から咲き始め、夜がふけるにつれて暗闇に浮かびあがる華やかな白い花、あたりに漂う甘い香り。翌朝にはしぼんでしまう、その一夜限りの儚さが、却って月下美人を魅力的にしているのかもしれません。
月下美人の開花は、夜の8時ごろから深夜にかけてほんの数時間の命です。夜咲きなので公共の施設ではめったに見ることはできません。香り高い花が刻々と咲き進む様子を、家族や友人と共に楽しめるのも月下美人ならではでしょう。
春から成長してきた月下美人は、5月中旬から10月までに数回花を咲かせます。が、梅雨が明ける7月20日ごろから9月上旬までの高温期にほとんど花は咲きません。
そして、9月から10月は最も花がよく咲く時期で、3回ほど花を見ることができます。5月から7月にも2回ほど咲くので、上手に育てれば1年で5回ほど開花が楽しめます。
春から数えて2、3回目の開花を迎える株もあれば、今年初めての花を咲かせる株もあるでしょう。また、株は充分大きいのに花付きが悪い、今年は1回も咲かないという株を咲かせるにはどうしたら良いのか、管理のコツをお話したいと思います。
月下美人は森林性サボテンの一種で、自生地はメキシコ、西インド諸島から中南米です。日本の冬が苦手なので、初霜が降りる前に室内に取り込み、遅霜の心配が無くなる4月中旬以降に戸外へ出します。
夏の強い直射日光は避け、午前中だけ陽が当たる場所か、木陰など遮光率50%位の明るい日陰が良いでしょう。西日が当たるような場所は避けてください。
冬の休眠中も0℃以下にならないように注意します。最低気温が8℃あればゆっくり生育するので、室内の明るい場所に置き、控えめに水やりをします。
春、戸外へ出してから梅雨明けまでの期間(4月中旬〜7月中旬)が主な成長期になります。水は週2〜3回を目安にして、鉢土が乾いたらたっぷり与えます。
肥料は緩効性化成肥料の置き肥を月に1度施し、液体肥料を2週間に1度追肥として施します。水と肥料を充分与え、しっかり株を充実させましょう。
7月中旬以降は置き肥、液肥共にストップし、8月には肥料の効力が切れて無肥料状態になるようにします。こうすることで9月に花が咲きやすくなります。
あとは10月の花が咲いた後に液体肥料を1回施すだけです。11月からの施肥は休眠に向けて春までまったく施さなくて大丈夫です。
水やりは8月になったら週1〜2回に回数を減らします。そして、9月の上旬に1週間、まったく水を与えない期間をつくります。すると無肥料の効果と相まって、蕾が付いてきます。蕾が見えてきたら週3回位の水やりに戻します。
10月からは休眠へ向けて徐々に回数を減らしていき、12月〜3月までは水をあたえません(取り込んだ室内の環境で、少しでも生育しているようなら適宜、水を与えます)。
水やりの回数は減らしても、1回に与える水の量は同じようにたっぷり与えるようにしましょう。 この栽培方法は充分に成長した成株に有効です。小さな苗や、成熟していない株には夏の間も普通の水やりをして液体肥料を施してください。
5月〜10月までは、ナメクジなどによる大切な新芽や蕾の食害は致命的です。せっかくの花が台無しにされてしまいます。蕾が低く垂れて地面に接するようになると、ナメクジだけでなくヨトウムシやダンゴムシも寄ってきて食害するようになります。
鉢を台に乗せたり、支柱を立てて枝を引っ張り上げるように工夫しましょう。吊り鉢仕立てにするのもお勧めです。ナメクジは夜行性なので、夜間に捕殺するか、ナメクジ用の誘殺剤を回りにまいておくのが効果的です。
月下美人の開花する様子を目の当たりにしたものは、その美しさに魅了され、一夜かぎり の儚い花のために1年間丹精込めて育てるのでしょう。
小さな花芽が付いてから開花まで 約1カ月。蕾を落とさないよう、ハラハラしながら蕾の成長を見守るその間のワクワク感 もとても楽しい時間です。
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