家づくりの先輩たち「イエマガサポーター」に聞いた成功・失敗の体験談や口コミ情報。
外構の弊や駐車場、花壇など自分でプランする方法をご紹介。>>
基本的なデザイン技術と庭づくりのポイントをガーデニングのプロに聞きました。>>
家のシンボルとなる木を植えませんか?人気のシンボルツリーとその特長を解説。>>
丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
毎年クリスマスシーズンにシクラメンの鉢花を頂くのですが、お正月までに傷んでしまいます。うまく育てるコツを教えて下さい。
今年も残りわずかになりました。年の瀬の慌しさをホッと和ませてくれるのは、やはりお花のある空間でしょう。
鮮やかな色彩で冬の室内に華やぎを与えてくれる鉢花はいろいろありますが、中でもシクラメンは花色や花形が豊富で、価格もお手ごろなものから高価なものまでバリエーションがあるのも魅力です。
ご自宅用や大切な方への贈り物として、シクラメンは冬の鉢花の人気No.1と言えるでしょう。
最近人気が高いのはフリンジ咲きや八重咲きなどの個性的な花形や、芳香系にも注目が集まっています。今回は春まで長く花を楽しむために、先ずは良い株を選んでそして上手に育てるコツをご紹介します。
シクラメンはまず葉を見ましょう。葉の数だけ花芽ができるので、葉が多いものを選ぶとたくさん花を楽しめます。また、葉に適度な硬さがあり締まっていて光沢があるものが良い株です。
反対に葉が黄色く変色していたり、飛び出した葉があって葉の大きさが揃っていない、つやがない、柔らかいなどは良い株とはいえません。
花びらは花弁の幅が広く素直に反転しているものを選びましょう。花弁が細くねじれたようになっているものは避けます。
また、蕾の数も大・中・小とたくさん控えているものが良いでしょう。小さな蕾にカビが生えていたり、茶色く変色している蕾は花が咲きません。また、普通鉢と底面給水鉢のどちらかを選ぶとしたら底面給水鉢をお勧めします。
年末年始はリビングに人が集まる機会も増えることでしょう。暖房の効いたリビングに買ってきたばかりのシクラメンを置いて、フニャフニャにしてしまった経験はありませんか?
最近は住宅の機密性がよく、家全体が暖かいのでシクラメンを長く咲かせるのが難しいと言われています。シクラメンがよく育ち、最も花を咲かせる昼間の温度は15〜20℃。夜間の温度は7〜8℃で最低気温は5℃が目安です。
そして日当たりの良い環境が大好きです。暖房をしているリビングの窓辺はお天気の良い日であれば25℃以上になるかもしれません。暖房をしていないお玄関は全く陽が当たらないなど、シクラメンにとって難しい日本の冬の住宅事情です。
そこで、暖房の効いたリビングでもシクラメンを楽しむにはどうすればよいでしょう。
(1)必要な時だけリビングに移動(シンプルでお勧め!)
(2)出きるだけ陽に当てる(晴れた暖かい日を選んで戸外で日光浴:10時〜15時)
(3)夜間だけ適度に冷える場所に移動(夜間も暖房が効いている室内はNG)
(4)柔らかめの株をあえて入手(硬く締まった良い株は夜温を下げて生産されているので逆に暖かい部屋が苦手)
暖房が効きすぎていない、陽のよく当る場所で夜温は5℃以下にならない場所が家の中にあれば、そこがシクラメンのお気に入りの場所になります。
シクラメンを長く丈夫に育てるには水やりが重要なポイントになります。シクラメンは過湿を嫌いますので乾燥気味に育てます。
普通鉢の水やりは、他の鉢花と同様に鉢土の上からたっぷり水を与えるのですが、水やりのタイミングとしては、鉢土の表面が白っぽくなり、葉に触れてやわらかくなったのを確認してからたっぷり与えます。
この時に花や葉、特に球根を濡らしてしまうとカビが発生する原因になります。球根にカビが発生すると、蕾や葉の茎が腐って一部がボソッと抜けてしまい最後には球根全体が腐ってしまいます。また、肥料の流出があるので、肥料切れに注意が必要です。
一方、底面給水鉢は下の受け皿に8分目程度の水を絶やさないようにするだけという手軽さです。良い株の選び方で、底面給水鉢を選ぶことをお勧めしたのは水やりでの失敗が少ないからです。
冬の間は底面からの給水だけで肥料は施しません。春になって花が小さくなったと感じたら、下の受け皿を外して鉢土の上からたっぷり水やりをします。この時、球根を濡らさないように注意します。受け皿を元通りに装着して2000倍に希釈した液体肥料を水の代わりに受け皿に入れます(1カ月に1回程度)。
花がらを残すと結実に養分が奪われて花が咲かなくなるだけでなく、そこからカビが発生して球根を腐らせる原因になります。花の色があせてきたら、花茎を数回ひねりながら引き抜くと基部を残さずに摘むことができます。途中で切れたときはピンセットなどを使って丁寧に抜き取りましょう。
黄色くなった葉や枯れ葉も同様です。 購入した時は姿のよかった株も蕾がわきから出てきたりして形が崩れてきます。新しく出た葉は下の葉に引っ掛けるようにして放射状に寝かせていく葉組みを行ないます。
花や蕾を中心に寄せて光が球根に届くようにすることで、カビの発生が抑制されて新しい芽が出やすくなります。
華やかなシクラメンをリビングで楽しみたい気持ちはよくわかりますが、シクラメンの生育適性環境を知ることで、シクラメンが好きな場所がどこなのか家の中で探して欲しいと思います。
そして、みんながリビングに集まる時にこそ最良のコンディションで華やいでもらいましょう。
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||