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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
前回を読んで、サボテンを育てたくなりました。育てたことがないので、基本から教えて下さい。
「この人、サボテン枯らすヒトだから」というフレーズを聞いたことはありませんか? 私は園芸という仕事柄か、お客様との会話でよく耳にする言葉です。
サボテンは育てるのが簡単で、まず枯れることがないというイメージがあるのでしょう。でも、実はサボテンを枯らしてしまった経験のある方は意外に多いのではないでしょうか。
確かにサボテンはとても強い植物です。だからといって間違った育て方をすれば枯れてしまいます。今回は、サボテンと長く付き合うためにこれだけは知っておきたいというポイントをお話したいと思います。
サボテンといえばメキシコの乾燥した大地にニョキニョキと伸びた胴体からガッツポーズの腕のような姿、その横でソンブレロを被ったヒゲのおじさんがギターを弾いている。というのが私のイメージですが、大きなツバの帽子を被る民族衣装は強烈な日差しを遮るためのもの。
そういった場所で自生しているサボテンを四季のある日本で育てるのですから、育てる環境に充分注意してあげたいものです。
サボテンは室内に置きたいインテリアグリーンとしての用途が強いのですが、実は1日に必要な日照時間は6時間以上です。陽のよく当る窓辺で育てるというのが最低条件で、それでもお天気の良い日は外で日光浴をさせてあげましょう。
梅雨明け後やしばらく直射日光に当てていない場合はティッシュペーパーを被せて遮光しながら日光浴をします。真冬と真夏以外の穏やかな季節は、戸外の日当たりで育てるのがベストです。
普通の草花に比べればとても乾燥に強い性質ですが、水がなければ生きてはいけません。また、やり過ぎても枯れてしまいます。
特に春と秋の成長期は過湿、過乾に注意しながら乾湿のメリハリをつけた水やりをしなければいけません。難しいと思われるかもしれませんが、しっかり乾いたらたっぷり水を与えます。鉢土全体を湿らせる量の水を与えるようにします。
葉の大きな植物は水切れサインが判りやすいのですが、サボテンはトゲと硬い表皮に覆われていてなかなかタイミングが分かり辛いのも事実。竹串を使ってチェックすると水やりのタイミングが分かりやすいので参考にしてみてください。
夏はサボテンのゴキゲンな季節と思われがちですが、実は日本の夏はあまり好きではありません。日中は25〜35℃、夜間は15〜20℃と昼夜の温度差を好むため、夜間の気温が下がらない日本の夏にさすがのサボテンも夏バテ気味になるようです。
夏は鉢土に直接水をあまりやらないようにして、夕方に霧吹きなどで表面を濡らしてやるといいでしょう。鉢土への水やりは早朝に行ないます。
冬は休眠しているか生育が休止している状態なので基本的に水やりはほとんどしません。暖房の効いている暖かい部屋に置く場合は夏と同じように時々霧吹きで表面を濡らすようにします。小さい苗の場合や新しいトゲが出ているようなら乾かし過ぎないように水やりをしてください。
また、種類によっては標高の高い高原や山地に自生するものもあるので、比較的寒さに強 いものもあります。サボテンを購入する際は品種名の判るラベルが付いたものなどを選び、 それがどのような性質なのか調べましょう。
どんな植物にも言えることですが、自生している環境をよく知って栽培のポイントを押さえることが大切です。サボテンは寿命の長い植物です。一緒に暮らす家族の一員として、愛情を持って育てることで長く付き合っていきたいものです。
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