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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
クリスマスローズがなかなか大きく育てられず、枯らしてばかりなのですが、何か育てるコツなどあるのでしょうか?
冬枯れの庭に春の訪れを告げるかのように、そっとうつむき加減に咲き始めるクリスマスローズ。控えめで可憐な姿に反して、丈夫で寒さに強く花が長く楽しめるなど、未だ人気が衰えないのはこのためでしょう。
この時季に咲き始めるクリスマスローズ(※1) は、原種の【オリエンタリス】種を中心にした交配種で【レンテンローズ】(英名)とも呼ばれます。イースターの前の40日間、四旬節(レント)に当たる2月〜4月に花期が重なるのが名前の由来といわれています。
ヨーロッパの育種家によってつくられた交配種(ハイブリッド)にはさまざまな花色や花形があり、原種の弱さを克服した育てやすさも魅力といえるでしょう。
丈夫で育てやすいため、栽培環境に対して適応範囲が広く、日陰にも耐えますが、よい花を咲かせるにはやはり性質を理解し、基本的な育て方を知っておく事が大切です。
日本では開花後2カ月くらいが生育の最盛期です。その後、初夏から気温の上昇とともに徐々に生育は衰え、夏は半休眠状態で過ごします。
残暑も落ち着いた頃、秋からはまた生育を再開します。 株分けや植え替えは花が終わる春までに済ませます。
また、苦手な夏は肥料は与えないようにして涼しい場所で夏越しさせましょう。半休眠中の夏も葉は活動していて、じっと暑さに耐えています。土が乾いたら水もしっかり与えましょう。但し、蒸れや過湿に注意が必要です。
とにかくクリスマスローズは夏の暑さが苦手です。庭植えの場合は夏季の直射日光や西日を避けた半日陰になる場所に植えつけましょう。秋〜春の生育中は日が当たったほうが良いので、落葉樹の下に植えるのが理想的でしょう。
植えつける前に堆肥や腐葉土などで土壌改良をしてできるだけ深く(50cmほど)耕しましょう。鉢植えの場合、夏は風通しの良い日陰に移動してできるだけ涼しい環境で育てましょう。
いつも言っていることですが、水やりは土がしっかり乾いたらたっぷり与えるようにします。クリスマスローズは過湿に弱いので、一度たっぷり水やりをした後は土の表面が乾いてから更に数日置く位で、土がしっかり乾いたのを確認してから水を与えます。
花が咲いてからの木枯らしや遅霜で花や葉が傷つかないよう気をつけましょう。
4月に入ると楽しんだ花(※2)も色褪せ傷んでくるので、種をとる目的以外は花茎の元から切り取ります。このとき、株元には次の芽が伸び始めているので傷めないように注意して作業します。
すでに新しい葉が展開し始めていて、この葉が来年の花をもたらしてくれるので、緩効性の化成肥料を花後に与えます。施肥は6月下旬以降は与えないようにします。
日本の夏はクリスマスローズにとってとても過酷です。この時期の施肥は株を傷めるだけなので与えないようにします。夏の陽射しをどうしても避けられないようであればオーニングなどを使ってできるだけ遮光し、できるだけ涼しい環境にしてやりましょう。
水やりはよく観察しながら十分土が乾いてからたっぷり与えます。
オリエンタリス・ハイブリッド(レンテンローズ)の魅力はなんといっても豊富な花のバリエ ーションにあります。花色だけでなく、花弁の模様や花形も実に個性豊かです。ダブルと 呼ばれる八重咲き品種も花弁の重なりが多くなり、ホンモノのバラのように豪華な品種も 出まわり、今後の品種改良もますます楽しみです。
すでにクリスマスローズを育てている 方も、これから購入を考えている方も、新しい品種にもぜひ注目して欲しいと思います。
※ 1:日本では【クリスマスローズ】というとヘレボルス属全体を総称して呼ぶが、本来は原種の【ヘレボルス・ニゲル】のことを指し、2月〜4月に咲くものは【オリエンタリス・ハイブリッド】という交配種が大半を占める。
※ 2:花弁と思われている部分は萼(がく)で、本当の花は雄しべの元に小さく集まっている。これは雄しべとともに早く散ってしまうが、花弁のように見える萼が2カ月近く楽しませてくれる。
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