家づくりの先輩たち「イエマガサポーター」に聞いた成功・失敗の体験談や口コミ情報。
外構の弊や駐車場、花壇など自分でプランする方法をご紹介。>>
基本的なデザイン技術と庭づくりのポイントをガーデニングのプロに聞きました。>>
家のシンボルとなる木を植えませんか?人気のシンボルツリーとその特長を解説。>>
丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.netfacebook
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
コウモリランが欲しいのですが、種類もいろいろあるし、直ぐに枯らしてしまいそうで購入を迷っています。育てるのは難しいですか?
以前にお話しした塊根植物同様、最近熱い視線が集まっているコウモリラン。その独特のフォルムと迫力に一瞬、引いてしまいそうですが、実はじっくり見れば見るほど魅力的な植物です。
コウモリがはばたいている様なその姿から《コウモリラン》と呼ばれることが多いのですが、「蘭」の仲間ではありません。和名は麋角羊歯(ビカクシダ)と言ってシダの仲間です。
トナカイの角を思わせる緑の葉がとても美しく、とにかくカッコイイ!んです。学名はプラティケリウム“Platycerium”。
一見、気難しく見えますが、自生地はアフリカ・東南アジア・オーストラリア・南アメリカの熱帯地域なので高温多湿が大好きです。
だったら冬の寒さは苦手?と思いきや、熱帯性の植物にしては寒さに強い方です。水やりと置き場所、冬の最低気温だけ押えておけばそんなに難しいことはありません。
聞きなれない言葉ですが、コウモリランは胞子葉と貯水葉という2種類の葉で構成されています。
胞子葉はトナカイの角のような葉のことで、葉の裏側に胞子を付けています。胞子が成熟すると周囲に飛び散って環境が整えば発芽するという仕組みです。
葉の表面は細かい白い毛で覆われていて、強力な日光を反射して葉を守る役割と、水分の蒸散や害虫を防ぐ役割があります。
貯水葉は株元で新しい葉を次々に出して、自身を覆うように成長します。新しい葉はシルバーにも見える浅い緑色が美しいのですが、やがて枯れたような茶色になります。
この部分に水分や養分を蓄える貯水組織があります。他にも自身を枝などに着生させるため支えとなる大切な役割があります。枯れたようでも剥がし取らないようにしましょう。
また、貯水葉は上から落ちてきたものを受けるような形をしていて、落葉や昆虫の死骸、鳥の糞などを受け止め、それらが分解されたものを養分として吸収するという他の植物には見られない特殊な葉の形態をしています。
コウモリランは高温多湿を好みます。空気中の湿度が高い状態を好みますが、土や水苔が常に湿った状態だと腐って枯れてしまいます。着生しているヘゴや水苔、又は土が、しっかり乾くまでは霧吹きなどで時々葉水を与えるだけにします。
水苔などが完全に乾いたらゆっくり時間をかけてしっかり水をやります。バケツなどに水を張って貯水葉がしっかり浸かるようにドボン!と10分ほど浸けておくのがお勧めです。
気をつけたいのは冬の水やりです。コウモリランは品種にもよりますが多くは耐寒性があります。水を控えることで耐寒性がより強くなります。最低気温が10℃を下回ったら水やりはできるだけ控え、室内に取り込みましょう。
肥料は多くは必要ありません。成長期の5月〜10月の間は貯水葉の中に粒状の緩効性の肥料を少し入れておきます。新しい葉が出にくいと思った時は薄めの希釈で液体肥料を貯水葉に与えるようにします。
『大きな窓のある、明るいリビングの直射日光が当たらない壁』に鹿の剥製さながらに、緑色の角を飾って貰えたら最高です!
コウモリランは日当たりを好みますが、真夏の直射日光は苦手です。真夏だけは木陰など半日陰の風通しの良い場所か、室内のレース越しの優しい光が最適です。夏以外はしっかり日光に当ててやることで、がっちりした丈夫な株に育ちます。
また、比較的耐陰性もありますから日の当らない場所でも大丈夫ですが、日光不足になると葉が黄色く変色して、株自体も弱ってきます。
日当たりに出すときはいきなり直射日光に当てるのではなく、暗い方から明るい場所へ徐々に慣らしながら移動させましょう。
土に植えられたものもありますが、自生地では木の枝などに着生するものですから、ヘゴや板などに水苔などを使って貼り付けたものが理想的でしょう。
購入するときに品種名、原産地をチェックするようにしましょう。手に入れたコウモリランの特徴をよく知っておくことで季節の管理も解り、育てやすくなると思います。
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||