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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.netfacebook
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orangeberry8783
スイレンを育ててみたいのですが、育てやすい品種とかありますか?水の管理とか大変そうで、ハードルが高いのですが大丈夫でしょうか?。
スイレンの原種は熱帯から北半球温帯に自生していて、古代エジプトでは復活の象徴として育てられていたそうです。スイレンには耐寒性と非耐寒の熱帯性があり、古代エジプトで栽培されていたのは熱帯スイレンです。
また、印象派の画家、モネの画いたスイレンをご存知の方も多いと思いますが、フランスのパリ郊外に居を構えていたモネは園芸家でもあり、大のスイレンコレクターとしても知られています。
色とりどりのスイレンが浮かぶ「池の庭」を作り、育て、画いたのは耐寒性スイレンです。モネは熱帯性スイレンにしかないブルーの品種の栽培も試みましたが、パリ郊外では育たなかったそうです。
パリと同じく日本の気候では耐寒性スイレンの方が育てやすいでしょう。熱帯出身の熱帯スイレンは寒さに弱く、10℃以下になると枯れ死してしまうので、冬は室内で管理します。耐寒性スイレンは、水面が凍りつく程度であればそのままで越冬できます。
スイレンは成長すると畳1〜2畳分ほどの大きさまで葉を広げるので、スイレン鉢や小さな池で育てるなら、姫スイレンがお勧めです。姫スイレンは日本自生のヒツジソウと呼ばれるものを改良したもので、寒さにも強く育てやすいスイレンです。
庭にスペースがあれば、モネのようにスイレンの池を作ってみるのも楽しそうですが、初めて育てるスイレンであれば、先ずはスイレン鉢で育ててみましょう。
スイレンは1年を通して屋外の日当たりの良い場所で育てます。日光がよく当たるほど成育が旺盛になり、花付きもよくなります。1日最低でも5時間以上は直射日光が当たる場所に置きましょう。
耐寒性スイレンの場合、冬に水面が凍るのは大丈夫ですが、土まで凍るような場所は避けます。
スイレンの植え付けや植え替えの適期は4月〜5月中旬ですが、それ以降に開花株を購入した場合はそのまま、水を張ったスイレン鉢に沈めます。葉が水面に浮かぶように煉瓦や空いた鉢を伏せて使うなどして高さを調整します。
植え替えは翌春にしましょう。翌春植え替える場合や、株分けで頂いたスイレンを植え付ける用土は、粘土質の土(田土・荒木田土・赤玉土などを水でこねる)を使います。
ホームセンターに「水生植物の土」というのも売っていますので利用するのもいいですね。
スイレンは多肥を好みますので、植え付け・植え替えの時に水に溶けにくい有機質の固形肥料を土から露出しないようにしっかりと埋め込みます。
生産者が肥料をあらかじめ埋め込んで出荷している場合が多いので、購入した年は追肥の必要はないでしょう。特にお盆を過ぎたら肥料を施さないようにします。水温が上がり、水中の肥料が過多になると藻が発生しやすくなります。
株元から水面までの深さは10p〜15p程度にします。深すぎると株元まで日光がしっかり当たらないので花付きが悪くなります。水は水道水で大丈夫です。
開花期は水をよく吸うので鉢の水が不足しないように気をつけましょう。藻が発生したり、枯れ葉が腐って水が濁ってしまうと日光不足になりますので、新しい水に入れ替えるようにします。
葉が茂りすぎるのも日光不足の原因になります。株元に光が届くように、適宜間引くようにしましょう。 夏のボウフラ対策にメダカや金魚を一緒に飼うのもお勧めです。
スイレンの花が咲き終わったら種をつくらないように、花茎ごと株元から切り取りましょう。種に栄養を取られて株が弱ってしまわないようにするためです。
今年の夏は猛暑になると予報されています。お気に入りのスイレン鉢を見つけてメダカを飼い、清々しいスイレンの花を咲かせて涼を呼びこむのもいいですねぇ。
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