家づくりの先輩たち「イエマガサポーター」に聞いた成功・失敗の体験談や口コミ情報。
外構の弊や駐車場、花壇など自分でプランする方法をご紹介。>>
基本的なデザイン技術と庭づくりのポイントをガーデニングのプロに聞きました。>>
家のシンボルとなる木を植えませんか?人気のシンボルツリーとその特長を解説。>>
丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.netfacebook
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
庭の木が繁ってきて、風通しや日当たりが悪くなってきたので邪魔な枝を切り落としたいです。それと落葉樹を違う場所に移動させたいのですが…。気をつけることはありますか?
爽やかな5月もそろそろ終わり、うっとうしい梅雨の季節がやってきます。 この時期はただでさえ蒸し暑いのに、樹木の枝葉もぐんぐん伸びて風通しが悪くなり、うっとうしさを倍増させます。『バッサリ枝を切ってすっきりさせたい』と誰しも思うものです。
でも、この時期、落葉樹の強い剪定は樹木を傷めてしまいます。また落葉樹の根を切るような移植も危険です。そこで今月はこの季節についやってしまいそうで、実はしてはいけない庭仕事をまとめてみました。
新緑の芽吹きが始まる5月から落葉樹はワサワサと葉を繁らせ、梢を伸ばしていきます。6月、梅雨の頃にはうっとうしくなって剪定をしたくなりますね。
でも、落葉樹が冬の枯枝から一転、葉を充実させているこの時期に太い枝を切るような強い剪定をしてはいけません。
初夏から晩秋の落葉までの間、たくさん葉を繁らせて、その一枚一枚の葉で光合成をして作られた養分を暖かい間に蓄えようとしているからです。
この時期に太い枝を切ってしまうと多くの葉を失くしてしまうことになります。葉の数が減るということは、根から吸い上げた水分を蒸散させる場も減ることになります。
余分な水分を排出するために少なくなった葉からの蒸散量が多くなり、新芽が傷んだり生育不良を起こすことにつながります。
また、この時期に太い枝を切ると切り口から樹液の流出が止まらなくなることもあります。樹木のダメージは大きく、樹勢を弱らせることにつながります。
風通しを良くしたり、採光のための細い枝や徒長枝の軽い剪定なら大丈夫です。落葉樹の強い剪定は、晩秋から冬の休眠期にしましょう。
(逆に常緑樹の生垣などはこの時期に剪定すると新芽がよく出て密生した生垣になります。)
新しい葉や枝がぐんぐん育つ春〜秋にかけて落葉樹は大量の水分を必要とします。この時期に根を切るような移植をすると水分の吸い上げ能力が極端に落ちてしまいます。
特に気温も高くなるこの時期は水分の供給が追いつかず、移植した樹木が弱ってしまうだけでなく、致命傷になることも…。
落葉樹の移植は生育を休む休眠期、落葉してから冬の間に行なうのがベストでしょう。
ただ、鉢植えで育った落葉樹なら、鉢から出して根を切らずにそのまま庭植えや大きい鉢への植え替えができるので大丈夫です。植え替えた後はたっぷりの水やりをしてください。
肥料は天然素材を原料とした有機質肥料と化学合成された化成肥料に分けられます。
有機物は気温が高くなると分解が進み醗酵と共に熱を出します。『肥料焼け』とよく耳にするのはこのことです。初夏〜秋にかけては醗酵熱の心配のない化成肥料がお勧めです。
どうしても有機質肥料を施したい場合は、植え穴を少し深めに掘り、肥料を入れた後に覆土をしてから樹を植えます。根と肥料が直接触れないようにしましょう。
バーク堆肥など土壌改良に使う堆肥も有機質ですが、完全に醗酵が治まった完熟した堆肥であれば、醗酵熱の心配がないので暑い時期でも利用できます。信頼できるブランドの堆肥を選びましょう。
梅雨の長雨は気温と湿度が高く植物にとっても嫌な季節ですが、風通しをよくして人も植 物も快適に過ごせるようにしたいですね。
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||