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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.netfacebook
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
部屋に緑が欲しくて観葉植物をいくつか買いました。買ってきた元気な状態を長く保ちたいです。上手に育てるコツを教えてください。
1年を通して緑の葉が楽しめる観葉植物は、グリーンインテリアとして家庭やオフィス、店舗や商業施設など広く親しまれています。丈夫なものが多く、なかなか枯れないのが魅力ではありますが、それゆえにほとんど手を掛けてもらっていない、かわいそうな観葉植物もよく見かけます。
長年家にあって枯れてはいないけれど、ヒョロヒョロしているし葉っぱも少なくてなんだかみすぼらしい…という観葉植物、お宅にもありませんか?
買ったばかりの観葉なのに、どうも元気が無くて日々弱ってきたという相談があったのですが、話を聞くと『毎日少しずつ根元にだけ水をやっている』ということでした。
よく勘違いされているのですが、切り花と同じように常に水がないと枯れてしまうと思っている、という方は以外に多いのです。
毎日ではなくても、いつどんなタイミングで水をやればいいのか分からず、適当に思いついたら…という水やりをしていませんか? 観葉も含め、ほとんどの植物がそうですが、土が乾いてからたっぷりの水を与えてやると、とてもよく育ちます。
地面でも植木鉢でも土は表面から乾いていきます。根っこのある植物は土が乾くと水を求めて根を深く伸ばします。そして植物が、『そろそろお水が欲しいな〜』というタイミングで鉢のいちばん底まで湿らすくらい、たっぷりの水を与えてやります。
私たちが喉のカラカラに渇いたタイミングで水分を取る時と同じで、ゴクゴク吸い上げていきます。その時に土の中の養分も水に溶けていますので肥料の効果も期待できるのです。
観葉植物はお部屋に置いていることが多いので、たっぷり水をやるのはなかなか難しいかもしれませんが、動かせるのであればベランダなどに出して鉢底から流れ出るまで、たっぷりと水を与えます。
夏であれば葉っぱごと頭からシャワーを浴びるように、葉に付いたホコリも洗い流してあげましょう。もちろん根元にもたっぷりと。
『しっかり乾かして、たっぷり水を与える』これが植物を元気に育てるキーポイントです。季節や部屋の空調、鉢や植物の大きさなどで乾き方はさまざまです。一概に何日に一度の水やりが良いとは言えないのです。
まず、土の乾きを確かめて、葉や茎の様子を良く観察しましょう。特に冬場(12月〜2月頃)は生育が活発ではありませんので、ほとんど水を与えないくらいの気持ちで、でも乾き具合はちゃんとチェックしてくださいね。
観葉植物にもいろいろなタイプがありますが大きく分けると、
(1)明るい日陰が好き
(2)夏の直射日光が苦手
(3)日当たりが大好き
の3つのタイプに分けることができます。
それぞれのタイプにあった場所に置いてあげましょう。また、夏と冬では陽射しの角度に注意してください。冬は光が届いていた場所でも夏になると光が届かず、光量不足になって光を求めるように茎を長く伸ばします(徒長)。『ナンだかどんどん伸びて困っている』という場合は窓際に移動させましょう。
但し、急に置き場所を変えて暗い場所から直射日光にさらされると葉焼けを起こしたり、葉を落としたりするので、1〜2週間かけて徐々に明るさに慣らしながら窓辺に近づけます。
観葉植物は熱帯地域原産のものが多いので、寒い時期に根鉢を崩したり、カットするとダメージを与えてしまいます。
鉢のサイズを替えたくない場合は、5月〜7月を目安に植え替えをしたいものです。8月は暑すぎて根を切るような植え替えの場合は水分補給がうまくできなくて弱らせてしまいます。
また、9月になると気候は良いのですがすぐに寒い季節がくるので間に合いません。植え替えるなら6月ごろと覚えておいてください。
鉢のサイズを大きくする場合は根鉢を崩さないようにすれば真冬を除いていつ植え替えても大丈夫です。
観葉植物も植物の蒸散作用で葉の裏面から水分を出しています。室内の冬の乾燥も観葉を置くことで50〜60%の湿度を保ってくれるといいます。風邪や静電気防止、乾燥肌対策にもいいですね。
水やりの直後などに葉先に水分が溜まることがあります。そのままにしておくと葉先が傷みますので気付いたらティッシュなどで拭き取ってあげましょう。
逆に水不足の場合も葉先から茶色く枯れ込んできます。茶色くなった葉先はハサミで斜めにカットすると切り口が目立たないので全体的に生き生きした印象になります。
葉の表面にホコリが付くと光合成がうまくできなくなります。でも1枚1枚丁寧に拭き取るのは大変ですね。濡らした軍手を両手に履いて、そのまま葉を挟むように撫でていくと素早く葉の表裏が拭き取れるので簡単です。
光沢のある美しい緑と植物の健康、そして冬の乾燥対策のため、葉っぱのお手入れは時々してあげましょう。
キッチンやダイニング、バスルームなどに置く場合は特に、土が見えるのはチョッと…ですよね。そういう場所にはハイドロカルチャーやカラーサンドなどを使ってみてはいかがでしょう。多くの観葉植物が水耕栽培できますので、ガラスの器で楽しんでみるのもお勧めです。
室内で育てる観葉植物は一緒に暮らすペットのような存在。癒してもらうだけではなく、 たっぷりの愛情と少しの手間をかけて長く育てていって欲しいと思います。
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