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外構の手本とDIY
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庇が欲しい|外構の手本とDIY

黒ア友晴

兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。

大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。

一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー

HP http://www.ie-niwa.com

アテックスデザインワークス

今回も外構にまつわる3つのご質問に回答します。

台風時にカーポートやサンルーム、テラス囲いなどが被害に合わないようにする対策(補など)はありますか?直前の対策なども教えてください。

フェンスに耐久・耐震性を優先させて選ぶならどんなものがいいですか?

●ブロック塀・フェンスなどは、完成してから何年ぐらいでメンテナンスすればいいですか?

【ご質問】「台風時にカーポートやサンルーム、テラス囲いなどが被害に合わないようにする対策を教えてください」

カーポートやテラスなどには、各メーカーが厳しい試験データを基に耐風圧強度を示しています。

例えば、風速38m/秒〜42m/秒などと表示されているものは、高耐風圧強度タイプです。これから購入される方は、より耐風圧強度が高いものをお選びください。

しかしながら、近年の瞬間的突風をともなう台風は、この強度をも上回ることがあります。瞬間的風速50m/秒以上の台風です。

実は、カーポートやテラスのポリカ樹脂の屋根材は風速強度を上回ると外れる仕組みになっています。それは、安全のためです。

屋根材がガチガチに固定されていると、風を含んだカーポートや屋根が変形したり、本体ごと飛ばされてしまうからです。

このことから、台風の被害を抑制するには、屋根材を外しておくことしかないですが、これは現実的ではありませんので、高台などで新しく設置する場合は、風の通り道や 方角などを考慮されることをオススメします。

テラス囲いは側面がガラスなどの場合、飛散物によって割れることがあります。透明の遮熱・防犯用のフイルムを貼っておくと安心です。

ベニヤ板などを使って覆う場合は、絶対にそのベニヤ板が飛ばないように…。これは、あまりオススメの対策ではないですね。

災害に備えることは義務でもあります。まさかのことに備えて、できることはしっかりと対策をしておきましょう。

【ご質問】「フェンスに耐久・耐震性を優先させて選ぶならどんなものがいいですか?」

フェンスの種類は、一番多いのではないでしょうか。大きく分けて、

□まったく隙間のない目隠しタイプ
□目隠しだが風を通すルーバータイプ
□目隠しだが光を通すポリカ(またはガラス)タイプ
□格子縦桟/横桟/ラチスタイプ
□鋳物タイプ
□木製(木調)タイプ
□メッシュタイプ

が主流です。フェンスの耐久性からですと、どのタイプもさほど大きな差はないようです(材質によるメンテナンスの違いは後述します)。もちろん、日照時間が長い・常に風が強い・海岸に近いなどの条件で、耐久性は低くなります。

耐震性を気にされているようですが、フェンスそのものより、フェンスを固定するブロックやその基礎、あるいは独立の基礎などが、指針通り正確に施工されていることが重要です。

たまに見かけますが、

ブロック上には高さ1.4m以上のフェンスは取付けない。
■ブロックを含むフェンスの高さが2.2mを超えない。
1mを超えるフェンスは幅12p以上の重量ブロックを使用する。

が厳守となります。

独立基礎も埋没するだけでなく、路盤(コンクリートの下に)をつくりコンクリートでしっかり固定することが重要です。

風や地震などいろいろ考慮するとメッシュフェンスあたりが無難なのですが、やはりお住まいの機能やデザインに合ったものをお選びください。

風や地震の対策としては、柱の数量を増やす、控え柱や控えブロックを設置するなどの補強工事もオススメです。工事店に相談してみてください。

【ご質問】「ブロック塀・フェンスなどは、完成してから何年ぐらいでメンテナンスすればいいですか?」

基本的にはメンテナンスフリーです。汚れたら洗うぐらいでしょうか。

アルミのフェンスはこすると表面の塗膜に傷がつきますのでご注意ください。濡れた清潔な タオルと流水で軽く拭き洗いがオススメです。

ブロックは高圧洗浄を。古いブロック塀は高圧洗浄で目地が飛んだり表面がもろくなっていますのでご注意ください。家庭でできるメンテナンスはこんなところでしょうか。

ブロックが割れている、ずれている、傾いている、などは危険が伴いますので できるだけ速やかに工事店へご相談ください。古いブロックや土圧のかかっているブロックや高く積まれたブロックは、地震の時に倒壊しやすいので危険です。

木製のフェンスは、3年以内には適切な塗料で塗装をオススメします。(メンテナンスフリーのアイアンウッドもあります)。

最近では建物塗装時に、ブロックも塗装されることも多いです。常に湿気のあるところでは、できない場合もありますので、こちらについても工事店ご相談ください。

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2020年3月4日
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