そんな「住宅展示場の歩き方」を磨いていたある日、
顔なじみになった住宅展示場のＴ社の営業マンが
設計図を持ってきてくれました。

「わ〜！わざわざ、ありがとう！」
って、違う違う、頼んでないのに･･･。

踏み込んだ話をしないままの私に業を煮やしたのか。
だって、まだ決められないんだもの。
でも、せっかくなので、ありがたく拝見することにいたしました。

だが･･･いえ、案の定？
どんな家が建てたいか具体的に話したことがなかったので、
「違う！」と思うところがいっぱい飛び出しました。

たとえば、
・なんでこんなに広い洗面室？
（ほんとに広かったんです。３畳ぐらい？）
・道路に面した部屋に寝室？
・書斎は寝室より離れた場所がいいなぁ
などなど

そして、一番の駄目出しは、収納スペースの不足。
なんせ、今住んでいるアパートが物で溢れてるんで、
これを改善できないなら新築を建てる意味がない！！

どこの展示場に行っても
不足していると思っちゃうんですよね。

それにしても、このやりとりを２、３回繰り返したのですが、
これって、かなりつらい作業。
「ここがちょっと･･･」
なんて話を延々としなけりゃなんない。
家を建てた人たちはみんな、
こんなに営業や建築士と話し合う時間を作ったのでしょうか･･･。

本当に大変です。
だって、「気になるけど、まっいっか」ってことが許されない
一生に一度の家。
そう、家を建てる人の合い言葉
「一生に一度のこと」

それに、誰かがつくったものに不満点を言うよりも、
自分で考えたこと、憧れていることを
満杯に盛り込んだ家に、
プロの目からアドバイスをもらう、
実現可能にしてもらう、
という方が自分の性格にあってる気がしたのです。

今から思うと、営業マンのこの突然の行動が、
私たち家族の「家」への願望を次々と露わにし、
やっと新築が実現する過程に乗り出したのです。

さすが、営業マン･･･。戦略を持っている。

こうして、
これから自分で間取り図を考えることの
大変さと楽しさを味わうことになりました。

え？
どんな間取りを考えたか？
その話は次回に・・・。

つづく･･･。