とうとう、この連載も最終回を迎えます。熱心に家づくりを実践していらっしゃる読者の皆さんから、時おり「全体的な間取りが見たい」というリクエストをいただいておりました。毎回、スペースごとに区切った解説を続けてきましたので、全体図がわかりづらいところもあったかもしれません。

１階の全貌はこちらの回で公開していますので、今回は、２階と外構の全貌、またその中で特にこだわったところを、反響の多かった順に「ベスト３」としてお届けしたいと思います！

わが家の２階ですが、このような間取りになっています。

ご覧のように、階段を上がった先には本棚のあるフリースペースが広がっており、そこに面した子ども部屋が２つと主寝室。後はトイレと洗面台、寝室の奥には小屋裏収納があります。１階に家事動線を集中させているので、２階はそれぞれのプライベートな空間になっています。

外構は最近の記事で、記憶に新しいかと思いますが…フリースペースには憧れだった大容量の書棚。こだわって選んだ洗面部分のタイルや、悩んだ末にはじめから２つに分けた子ども部屋などなど…２階も１階同様に、たくさんの要望を盛り込んだスペースです。

それでは、２階と外構の記事の中で感想が多かったスペースの、ランキング第３位を発表します！

これは、ちょっと意外でした（笑）。てっきり室内が来ると思っていましたが、第３位は庭に設置した屋根付きカーポートです。予算との兼ね合いで、最後まで造るか造らないか悩んだところなので、ご好評をいただけてとてもうれしいです（要望編・完成編）。

ここのポイントは何と言っても、玄関からも勝手口からも“雨に濡れずに出入りできる”ところ。さらに前回「雪国に必須の設備ベスト３」でも書いた通り、冬場に車の上に雪が積もらないという点も気に入っています。

実は以前、こんなご質問をいただいておりました。

「よく考えてある素敵なお家で羨ましいです。お伺いしたいのですが、建物（カーポート込)でお値段はどのくらいだったのですか？今後家を建てる時の参考にしたいので」

最終回なのでお答えしてしまいますが、ズバリ！約２６００万円です！これが高いのか安いのか…。地域にもよりますし、あまり参考にならないかと思いますが、費用についてのご質問も多かったので。カーポートは本当に造ってよかったと思っている設備なので、最初から予算に組み入れることをおすすめします♪

皆さま、覚えていらっしゃるでしょうか？本がたくさんあるわが家は当初、秘密基地のような小さな「書庫」を検討していましたが、紆余曲折を経て廊下と書庫の壁をなくし、最終的には２階のホール全体を「書庫」兼子どもたちが自由に遊べる「フリースペース」としました（要望編・完成編）。

どこの家にも必要、というスペースではありませんが「わが家も書庫がほしい！」「わが家も書庫をつくったよ！」という感想をたくさんいただき、わたしと同じように家中の本を１カ所にまとめたいという方が多いこと、また共感していただいたことに、ほっとした回です。

子どもたちの成長に伴って、どれぐらい本でいっぱいになるのか…。これからの変化が楽しみな空間でもあります。

栄えある第１位も、私にとっては意外でした！他の収納と比べると仕掛けも少なく、地味な空間ですし…。しかも、ほかのスペースは写真が多く載っている「完成編」のほうが感想を多くいただくそうなのですが、こちらは２階から入る小屋裏のアイデアを発見したときのことを書いた「要望編」のほうが人気だったとのこと（“小屋裏”でネット検索して、記事に到達される方も多かったのです。編集部より）。

この回に、こんな感想もいただきました。

「以前の家は、ハシゴ使用の小屋裏収納で物を入れっぱなしだった。 新築し、階段を使わず収納できる小屋裏にしたら極めて便利。まったく別物です」

わが家は、どうしても３畳以上の大型収納がどこかにほしかったので、続き間の小屋裏収納が無理ならハシゴ式でも仕方ない…と思っていたのですが、上記の感想を拝見して「やっぱり、ハシゴにしなくて正解！」と安堵しました。

１階のまとめでも、ファミリークロゼットやワークスペースの隠し収納がベスト５に入っていましたね。やはり『収納』は家づくりの中でも最重要項目のひとつだと、自分の家づくりだけでなく、皆さんの感想からも学びました。

階段もハシゴも要らない小屋裏収納、とても使いやすいです。家づくり検討中の方、ぜひご参考までに♪

〜しましまママからのご挨拶〜
「こだわりママの家づくりノート」、いよいよ最終回となりました。応援して下さった読者の皆さまのおかげで、全58回もの長期連載になりましたことを心より御礼申し上げます。

今の私にとって、家づくり当時の記憶は薄れつつあるのですが、この連載やブログを読んで下さった方々から現在進行形で「参考になります」と言っていただくこともあり、記録しておくこと＆書き続けることの意義を実感しています。 そういう意味では、私の家づくりはまだ終わっていないのかもしれませんね (笑)。

この連載を通して、読者の皆さまからいただいた沢山のコメントや応援に、どれだけ励まされたか分かりません。そして、私のような素人の家づくりを分かりやすく形にして残して下さったイエマガ編集長W様。素敵なイラストを付けて下さったヤマサキタツヤ様。いつも本当にありがとうございました。

今までも、そしてこれからも、「こだわりママの家づくりノート」が読んで下さった皆さまのお役に立てますように。

しましま