コンセントについても前回のスイッチと同様、これまでの暮らしで感じた「改善したいこと」と、新居での暮らしをシミュレーションして「必要だと思ったこと」をリストにまとめました。
【コンセントへの要望】
(1)ドアを開けると隠れてしまう壁には、
どんなに便利そうな場所でも
コンセントは付けない。
(2)コードが通路を横切りそうなところは、
フロアコンセントで対応。
(3)収納の中にコンセントを付ける。
(4)ビデオ・デジカメ・携帯電話などの
「充電ステーション」を設ける。
(5)コードが集中するカ所は、
できる限りすっきり見せる。
(6)子ども部屋の近くに、コードレス掃除機の
充電用コンセントを付ける(子どもが自分で
掃除機をかけられるようにするため)。
(7)お掃除ロボット用のコンセントをつくる。
上記のコンセントへの要望と、それらを叶えてくれた完成写真を、すでに各部屋の「完成編」でご覧いただいたものも含めて、順番にご紹介していきます。
(1)の「ドアを開けると隠れてしまう壁」というのは、間取り図で見ると家具で隠れず、コンセントを付けるのに、ちょうどいい壁だと一瞬思ってしまいませんか?
でも、そこにコンセントを設けても、家電本体をドアのまわりに置けないので、結局は離れたところからコードを這わすことになります。掃除機などで必要なときだけ使うというのも、ドアの開閉にコードが巻き込まれそうで、使いづらいですね。 |

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便利そうに見えても「ドアを開けると隠れてしまう壁」にはコンセントを付けない!これをわが家のコンセント・プランのルールの1つとしました。
(2)の「コードが通路を横切りそうなところ」というのは、部屋の壁側ではなく中央で使う家電があるところです。例えば、ダイニングテーブルでよくホットプレートを使う家庭では、テーブルの下にフロアコンセントを設けると、コードを壁まで延ばす必要がなくなりますね。
わが家で、コードが通路を横切ることが気になったのは、2階のフリースペースです。ここにはエアコンがないので、本格的にスペースを使用するようになったら扇風機や、ストーブを置く予定でした。真ん中に家電を置き、壁までコードを延ばすと、ここを通る人にとっても、子どもたちが遊ぶのにも邪魔になります。
そこで、中央にポップアップ式のフロアコンセントを設置することにしました。 |
 |
これで、子どもたちもコードに引っかかることなく遊べます♪
(3)の「収納の中にコンセントを付ける」は、収納の中や棚板の上などにコンセントがあれば、そこに仕舞う予定の電化製品の充電をしたり、デジタルフォトフレームをディスプレイしたりと、いろいろな使い方ができるからです。
中でも一番欲しかったのは、掃除道具入れの中の、コードレス掃除機の充電用コンセントです!
(第24回を参照) |
 |
このように棚の中で充電。掃除機本体は、この横に吊して収納しています。ここのコンセントは、差し込み口下のスイッチで待機電力をON/OFFできるという優れもので、いわゆる「高機能スイッチ」と呼ばれている製品です。
ほかにもダイニングのカウンター収納の中や、洗面台下の収納の中、トイレ収納の中など、電化製品を使う可能性のあるところには、コンセントを設置しておきました。 |
 |
 |
 |

スマホ・デジカメ・タブレットなど… 日常的に充電が必要なものって、いっぱいありますよね。これらの充電を、あちこちでしなくて済むように、「充電ステーション」をつくることにしました。場所はワークスペースの脇にある、わが家の「情報ステーション」の中です(第13回を参照)。 |
 |
ここは、ビデオやデジカメ、プリンター・スキャナなどのAV機器、書類、DVDなどをしまうスペースになっているので、収納と同じ場所で充電ができます。 |
 |
次は(5)の「コードが集中する箇所は、できる限りすっきり見せる」。パソコン周りのLAN配線や、テレビとDVDデッキ周辺、キッチン家電などなど… 複数のコードが絡むところは、なるべくすっきりと見せたいですね。これは、主に造作家具の内部にコンセントをつくり、「コードを逃がす穴」を空けるという方法で解決しました。
パソコン周りのコードが絡むワークスペースは、先ほども出てきた収納下段にパソコン・プリンターとLAN配線用のコンセントを設け、コードはデスクの天板と棚の戸に空けた穴を通しています
(第13回を参照)。
 |
 |
キッチン背面の収納にも、コードを逃がす穴を空けて、コンセントに繋いでいます。 |
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パントリーの棚も、炊飯器やポットなどのコードを通す隙間をスライド板&下の板に空けて、炊飯器の下にあるコンセントを使えるように。
テレビ周りも複数のコードが気になるところですね。リビングのテレビは、背面の壁の中にコードを通して、下のDVDデッキの収納場所(ここにコンセントがある)まで繋げてもらいました。なので、ごちゃごちゃした配線は、この収納の中に隠れています。
2階の寝室のテレビのコードは、前回ご覧いただいたように、テレビの後ろの壁に穴を空けて通し、裏側の納戸に設置したAV用コンセントに差し込んでいます。寝室側からはコードが見えず、すっきりとしました
(写真右上・第40回を参照)。 |
  |
 (6)と(7)は掃除機のための要望です。わが家では最終的に、お掃除ロボットとコードレス掃除機を併用することを検討していました。
(6)「子ども部屋の近くに、コードレス掃除機の充電用コンセントを付ける」というのは、子どもたちが部屋に親の入るのを嫌がる年頃になったときに、自分たちで気軽に使える&しまえるコードレス掃除機を、子ども部屋の近くに置いておきたかったからです。
という訳で、2つの子ども部屋の間の壁に、充電用コンセントを設置しました。この壁には後々、掃除機を吊るすフックが付けられるように、全面に下地を入れてもらっています。 (7)は、階段の完成編の最後にご説明した「お掃除ロボットの基地」です。階段の一番下の奥に、専用のコンセントを設けました。コンセントを差し込みやすいように、1・2段目の蹴込み板を無くしています。 |
 |
コンセントで希望したのは、これぐらいでしょうか…。
現在も、これらのコンセントのおかげで日常的に家電が使いやすく、配線もスッキリとして、大満足しています。使いやすいコンセント配置は、ご家庭によって違うとは思いますが、わが家の例が何らかのヒントになれば幸いです。
さて、次回は「外構・アプローチ」の要望編です。最後まで予算との兼ね合いで悩んだカーポートや、アプローチ周辺についてお話しできればと思います。来月もよろしくおつきあいください♪
編集部より…
「こだわりママの家づくりノート」をお読みいただき、誠にありがとうございます。長くお休みをいただき、更新をお待ちいただいていた皆様には、ご迷惑をお掛けいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
この先に外構や外壁など室内以外のお話の準備を進めておりますが、公開は少し先になると思います。まだしばらくお時間いただくことをお許しください。今後ともこの連載とイエマガを何卒よろしくお願い申し上げます。2015年10月30日 |
 |