では、「なぜ薪ストーブではなく、ペレットストーブを選んだか?」というと、薪の調達が大変・無理そうという単純な理由からです。
ペレットストーブだったら、薪を集めて・割って・乾燥させてという手間はかかりませんし、わが市には設置に関する補助金制度もありました。燃料のペレットも県内でいくつか製造販売されていて、調べたところ使っていた灯油よりランニングコストも安くなると判断したからです。
国内で生産されているペレットストーブは「FF式(強制吸排気)」という構造が主流で、これは煙突 + 排気ファンによる吸排気を行いながら、燃焼室に溜まった温風を、内蔵された送風ファンで吹き出さすタイプです。
このFF式=可動には電力が必要ということになります。
ほかにも薪ストーブと同じような輻射熱タイプ(ストーブ本体の鋳物部分が熱せられて、その放射する熱によって周りを暖める)もありますし、FF式でありながら輻射熱も味わえる…という混合タイプもあります。
純粋な輻射式を選ぶ場合は、電気が不要というメリットがありますが、暖房効率はFF式に比べて弱くなります。そのため、煙突を長くとったり(鋳物部分が増えることによって熱効率が上がる)、本体全面が熱くなるので、ストーブの周囲に燃えない台と壁をつくったりしなくてはなりません。
私もさんざん迷いましたが、いろいろと現物を見歩いてみて、わが家の間取りに合うこと&性能面から、何とか2社の製品まで絞り込みました…。FF式のA製品と、FF式+輻射熱のB製品です。
B製品はデザインが良く、扉と天板が鋳物で輻射式でもあるため、やかんをかけてお湯が沸かせます。が、部屋が暖まるまでに1時間かかる…そのために、点火予約タイマーが付いているのかもしれません。
それに比べるとA製品は、前の扉のみが鋳物なのでお湯は沸かせません。タイマーも付いていませんが、その代わり暖房能力が高く、部屋が暖まるまでの時間も15分ほど。
比較検討した結果、A製品を購入することにしました!
決め手となったのは暖房能力の高さ(雪国なので)。それと点火時・運転時の消費電力が小さいので、停電時でも車載バッテリーで運転可能なところです。電力は必要なものの、停電時に備えたいという希望を叶えてくれる製品だと思います。
長期的な停電に備えるのであれば、小型発電機を使用したほうが良いそうですが、とりあえず「停電しても使える」という安心感は得られますね。
オール電化のわが家にとって、このペレットストーブの導入は「エネルギー源を分散する」という役割とともに、「暮らしの豊かさ」のようなものももたらしてくれることを期待しています。
さて次回は、このペレットストーブの完成編です!
毎日のお手入れ(点火の様子や掃除)や年ごとのメンテナンス、設置時に注意したほうが良いことなど、詳しくご紹介いたします。ペレットストーブに興味を持たれている方々の、参考になればうれしいです♪ |