今回は、完成したリビングの写真を公開します！前回の要望編の中で決まった間取りと家具・テレビの配置を改めてご覧ください。

このリビングもワークスペース同様、できるだけ広くスッキリ使えるように考えた仕掛けがいくつかあります！

・驚きの仕掛けの主役である本棚、
・和室とウッドデッキの小上がりと
・ストーブ
…を順にご紹介していきます。

それでは、わが家のリビングへどうぞ！

これは、ダイニングとの間仕切りの「引き込み戸」を全開にした状態でで、ダイニングからリビングを見たところです。

希望通りの梁のある天井、インテリアもシンプルに仕上がって大満足♪ 右奥にある本棚とテーブルはどちらも造作家具です。

一見、普通の本棚ですが… 実は何カ所か仕掛けがあります。またまた自作した（笑）設計図をご覧いただくと、わかりやすいと思います。

１つは、本棚の奥行き30�pに対して、10ｃｍほど出っ張る棚板（図中の赤い板）を設置したことです。奥行きがある棚板の下には、アパートで置き場所に困っていた手押し車などの、大きなおもちゃを収納します。

また、奥行きのある棚板はテーブルのようにも使えます。 安全面を考慮して、子どもが板に手をついたとき、ひっくり返らないように金具で抑える(右写真)＆出っ張った角の部分は、少し丸くしてもらいました。

今は、子どものおもちゃで棚の半分以上が埋まっていますが、おもちゃを収納する必要がなくなったときのことを考えて、奥行き30ｃｍの棚板を２枚、スペアとして造ってあります。それを40ｃｍの棚板と入れ替えれば、ごく普通の本棚になりますね。

それでは、もうひとつの仕掛けをご覧いただきたいと思います。なんと、棚の最下段のおもちゃの奥に隠し扉が…！？

取っ手(目立たないように白にしている）を引っ張ると、長〜い引き出しが出てきます。

実は、本棚の裏がちょうど階段下になっているので、壁を抜いて収納として活用することにしたんです。
ここを活用してまで収納したかった物、それは…

この、造作リビングテーブルです！
要望の回でも書いた通り「リビングには何も置かないようにして、広々と使いつつ、来客にも備えたい」という要望を叶えるために、テーブルを２つ造っていただきました。でも普段はこのように、テーブル１つで十分です。

そこで、リビングテーブルを組み立て式にして、必要のないときは引き出しに入れ階段下に隠すというアイデアを思いついたのです！

休みの日に家族でのんびりしたい…というときは、リビングテーブルを２つとも収納してしまえば、ゴロゴロできるリビングに早変わり！

逆に、リビングテーブルを２つとも出せば、大勢の来客にも対応できます♪

気になっていた和室とデッキテラスの床高については、このようになりました。

ご覧のとおり、床から30�p上げた和室の小上がりとウッドデッキが、きれいに揃っています！ 窓辺に腰掛けて、気持ちのいい日差しと開放感を楽しみたいという要望を、見事に叶えていただきました（涙）。

また、和室の小上がり下は収納になっているので、テレビ周辺には何も置かなくて済み、すっきり！

ここにはDVDデッキや、子どもの文房具などを収納しています。

最後は、「炎の見えるストーブを置きたい！」という要望についてです。いろいろと調べて悩んだ結果…

端材や間伐材をチップ状に固めた「ペレット」という燃料で暖をとる、ペレットストーブを設置することにしました。薪ストーブほどの暖房能力は無いものの、燃料の確保が薪に比べて、お手軽で確実だったからです。 わが家が選んだのは「さいかい産業」というメーカーのストーブ。着火から送風までは10〜15分ほどかかります。

灰のお掃除など手間もかかりますが、これ１台で１階全体がふんわりと暖まる感じや、ゆらめく炎の美しさを見ていると、「ペレットストーブにして良かった！」と思います♪

さて、長くなりましたが、リビングについてはこれぐらいに。次回は家族の衣類収納を一カ所に集めた「ファミリークローゼット」についてお届けします。このスペースは動線や内部のレイアウトについて、将来のことも見据えて綿密に計画しました。 次回もぜひ、おつきあいください♪