今回はリビングです！これまでのスペースと同様、要望編と完成編の２回に分けてお届けします♪

要望書の作成は、「理想のリビング」のイメージづくりから始まりました。家の設計が始まる前から集めていた、好きな雰囲気のリビングの写真をパソコンに取り込み、整理→見返していく中でわたしの目指すイメージが浮かび上がってきました。

この作業で、私は自然素材を使った和のインテリアが好きなこと。でも純和風ではなく、たとえば子供のおもちゃが転がっていても違和感のないような、モダンで明るいリビングを望んでいることが分かりました。

そこにはストーブがあって暖かく、床座でゴロゴロくつろげて、座卓と座布団を並べれば、大勢で食事だってできる。そんな風にイメージが固まりました。後は、どんなストーブや座卓が好みなのかがうまく伝わるように、それぞれの写真も準備万端です♪

部屋の配置に関しては、ＤＫ＆和室と隣接させること。また、できるだけ広々と見せるために、部屋同士の繋がりが滑らかになるよう希望しました。
※DKとの繋がりと間仕切りについては、ダイニングの回も参考にご覧ください♪

上記の要望を満たすリビング・和室・デッキテラスの間取りはこちらです！

リビング自体の広さは 8畳と小さめですが、13畳のＤＫ (含ワークスペース) ＆ 4.5畳の和室と繋がっているので、それぞれの仕切り戸を開け放てば計25.5畳になります。リビング ⇔ 和室 ⇔ デッキテラスの繋がりもいい感じ♪…ですが、この間取りを立体図で見たところ、あることに気づきました…。

それは、ウッドデッキに面した窓です。こちらが立体図はこちら。

あれ？わたしのイメージでは、ここは連続した１つの掃き出し窓でこんな風に２つに分かれるはずじゃない…。

こうなってしまった理由は、わたしの「リビングはデッキテラスと繋げる」「和室は小上がり」という要望を、どちらも叶えたからです。つまり、なるべく一部屋に見えるようにリビングとデッキテラスの床高を揃え、和室は小上がりにするため一段床が上がり、高さが違う窓が２つ必要になったという訳です。

う〜ん。でも本来のイメージは、こんな感じ（涙）。

そこで、「リビングと和室の窓をひと続きの３枚サッシにして、高さは小上がりに合わせる」ことを建築士さんに提案しました。建築士さんからは「それだと、リビングとデッキテラスにの床が繋がって見えませんよ」と心配されましたが、こんなイメージ写真を見せると…

「なるほど、デッキテラスの床高も、和室に揃えて上げるんですね。それならある程度、連続性も保てます」と希望のイメージを理解していただき、窓の問題は一件落着。この大きな窓には、全開できるよう引き込み式の障子をつけて… イメージ通りの、和風のリビングに仕上がりそうです♪

ダイニングから収納部分は見えません。ここから見るとあまり「籠もった」感じに見えませんね（笑）。でもこれぐらいでも十分。子どもも主人も、ほとんど使っていないので、大切な資料に囲まれた私のお城になっています♪

次は、リビングの中に設置する物への要望です。

ここでわたしが一番こだわったのは、造りつけの本棚です！実はわたし、本棚が大好きで、パソコンの中にはその名も「本棚」という写真フォルダがあるくらいです。中身はもちろん、わたし好みの本棚・本棚・本棚…本棚だけの画像がいっぱい（笑）。

要望書も本棚だけで、１ページ分ぐらいはあります。 例えば…
●高めの天井を活かした大きさに。梯子が付いても素敵。
●梯子は小さい子には危険なので、普段は 壁に掛けられるようにしておく。

また、子どもが小さいうちは本だけでなく、おもちゃも収納したいと思っていたので

●一部、扉付きで 中身が見えないと いいかも (キャラ物のおもちゃを隠したい) 。
●一番下の棚は 奥行を深く＆引き出しにして、おもちゃを ポイポイ収納できるようにする。
●引き出しは キャスター付きで、自由に持ち出し可能。

などなど、尽きることがありません。実現しなかったこともありますが、わたしの本棚への情熱はご理解いただけましたでしょうか…。

そんな本棚をどこに置くのか？次はリビング内のレイアウトを考えたいと思います。

リビングの壁って大切ですね。扉や窓に面積をとられて、意外に少ないことに気づきました。本棚や家電を置くためのスペースも、設計図の段階で確認しておきたいと思います。

と言っても、先ほど述べたように本棚を１間分取ろうと思うと（１）しかありません…。となると必然的に、テレビを壁付けにする部分は（２）、ストーブは排気の問題もあるので、外壁沿いの（３）ですね。おままごとキッチンは、あまりスペースを取らないので（４）の隅に。

テレビの配置は（１）のほうが見やすいのではないか？と悩ましいところですが、（２）ならダイニングとキッチンからも見えるし、（１）と違ってダイニング⇔和室・クローゼットを行き来する人が、テレビを見ている人の前を横切ってしまうこともありません。

さあ、これで物の配置もＯＫです！

次回はリビングの完成編です。実は他にも隠された仕掛けのある、造作本棚の設計図と完成写真をお届けいたします。どうぞお楽しみに〜♪