スウェーデンの人たちは花好きです。家の中には花瓶に活けた花や、観葉植物がいつも飾られています。冬が長く厳しいスウェーデンでは、花は春の訪れや夏の明るさの象徴。

野に咲く花を待てない間は、街の花屋さんでお気に入りの花を求めます。そこには、オランダやフランス、ヨーロッパ各国からの輸入の花も並んでいます。

スウェーデンの小さな街の花屋さんは、植物以外にも ちょっとした雑貨やカードも充実しています。

イースターや夏至祭、クリスマスなど年間の行事によっても、品揃えや花の種類が変わり、そのつど人々は花屋へ足を運びます。手土産に、お見舞いに、誕生日に、その理由は様々です。

窓際を飾るのが好きなスウェーデンの人たちには、小さな鉢植えの花も人気です。壁の厚みを利用して作られている窓台に鉢植えを置けば、内側からだけではなく、外の道をゆく人たちにも見て楽しんでもらえます。

鉢植えで断然人気の花の種類は、ゼラニウムです。あまりにも人気のために、自分で趣味で育てた苗を自宅で販売している愛好家もいるほどです。 ゼラニウムは湿気が少なく爽やかな北欧の夏の気候にぴったりで、地植えでも夏の間中楽しむことができます。

サマーハウスの窓の外付けのプランターに、ゼラニウムが華やかに咲いているのはスウェーデンの夏らしい光景です。