スウェーデンにはfika（フィーカ）という、コーヒーやお茶をいただく時間があります。

朝、午後、夜、１日３回、スウェーデンの人たちは家事や仕事、勉強の合間に必ずフィーカタイムをとって、休憩するのです。フィーカのスタイルに厳格な決まりはありません。

コーヒーとクッキーだけ、という簡単なフィーカもあれば、７種類のホームメイド焼き菓子を用意する大がかりなフィーカまで、様々です。ただ、それが家でも学校でも、たとえ職場でも、どんなに忙しくても、フィーカという習慣をスウェーデンの人たちはとても大事に守ります。

実際に私もスウェーデンの人と結婚してみて、それがよく分かります。フィーカは、一日のうちのちょっとした息抜きで、リフレッシュの欠かせない時間。
そんな小さな時間の積み重ねが、時に慌ただしく擦り切れそうになる心を穏やかに鎮めてくれる気がします。

家でのフィーカも落ち着いていいのですが、たまには外でフィーカも楽しいものです。私と夫はスウェーデンに滞在中、森のコテージからドライブがてらに、時々田舎のカフェを探索します。

季節のいい頃には、森の中や素敵な庭の中にあるカフェでのフィーカも素敵です。外のガーデンチェアに座りながら、コーヒーを飲んでカフェ自慢の焼き菓子をいただきながら、のんびりくつろぐのは、休みの日の大人の贅沢です。

スウェーデンの田舎のカフェには、過剰なサービスは何もありませんが、かえってそれが心地良いのです。