前回のモダン・欧米・スパニッシュに続いて、和風・和でも洋でもないスタイルの施工例をご紹介します。

和瓦の数寄屋造り平屋、なんていうシブいお家を建築された方は、日本の素材を活かした木材・石・土・瓦・鉄などでつくると雰囲気がでますね。

もちろん、お庭は自然庭園でシンプルに仕上げたいものです。お値段はランニングコストを含め高額となりますが、維持管理も重要になります。

建ぺい率と間取りから決まることが多い日本の住宅事情からすると、屋根の形や窓位置などが後から決まり、素材は選び放題で、和でも洋でもない良いとこ取りの家が、日本では一番多く見られますね。

・屋根の素材や色、
・外壁の素材や色柄、
・玄関ドアの素材や色デザイン
・サッシの素材や色
・玄関ポーチの素材や色柄

（こだわれば、玄関ドアの取っ手やヒンジの色や照明器具の色やデザイン…結構重要です）

これらの既に採用されたパーツを無視しないルールを決め、独自のコンセプトで整理したうえで、外構工事計画をたてることが重要です。

私の場合いくら機能性が良くても、素材感や色が合わないと採用しないです。逆にちょっとぐらい不便でもルックスを重視することをお施主様に提案しています。

このスタイルの場合、たくさんの種類の素材で訳が分からなくなり、色だけ合わせた「何となくな外構」が完成してしまわないように注意してください。

新築から何年も経っており、なにも外構工事をしていなかった。または、リフォームを計画したい方は年数も経ち、家や外構・お庭に対する「想い」も変化していることがあるので、私も初期打合せでしっかりヒヤリングするところです。

主に下記に当てはまる方はよーくご検討くださいね。

■家のコンセプトとお庭があってなく漠然とスッキリしていなかった方
■新築時は「こんな感じがいいな。あんな感じもいいな。」と迷っていたけど、数年たって使いなれた家を改めて見て、まったく異なるデザインが気になっている方
■門まわりのグレードアップやカーポートの新設・駐車場の拡張などに伴い、家とのデザインで悩んでおられる方
■植物が成長しすぎて一度リセットしたい方
■家の外観をリフォームするに伴いお庭や外構のイメージも一新したい方
■気に入った建物の中古物件を購入して、外構やお庭の使い勝手や趣味が異なるのでリフォームしたい方

設計者や工事業者とよく話し合って失敗のないように、素敵な外構・お庭を完成させてください。

DIYでチャレンジされる方は、ハンドメイドの良さを活かして根気強く独自のコンセプトを貫き通してください。

しっかりとルールに沿って完成させれば、味のある手作りの良さでオンリーワンなお庭となります。実は、施工工事を請負う私どもには、唯一出来ない完成スタイルなのです。