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黒ア友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
「お家を建てたのですが外構もまだ手付かず…だけど、とりあえず樹木を1〜2本植えたい」「どこに・どのように・どんな樹木を植えるとよいかアドバイスしてください」というお便りをいただきました。
「木を植える(植樹)」という行為は、道路の街路樹、商業施設・マンション・公共の建物の緑化スペース等々…毎日どこかで様々な目的で施されています。今回はその中でも、いちばん身近な住まいの樹木選びと植えるときの注意点についてお話していきたいと思います。
一般的な日本の住宅地では、山や林を切り開き、土砂崩れや雨水対策を施し、土地を造成して家を建てます。その後、各住人の意思で、個性あるお庭をつくりを楽しまれるというのが主流です。
世界的に見ると先進国でも、森や林の樹木を家を建てる範囲だけ伐採するという街が多くあります。そのため、家よりも大きな自然の樹木の新緑葉が、夏は影をつくり涼しく、冬は落葉し建物に光を入れてくれる。なによりそんな街並みが素敵ですね。
日本では、このような樹木の価値感は、軽井沢の別荘地のような場所でないと、なかなか味わえませんが…。
まず、新築時に取りあえず1、2本植えたい!とお考えの方は、大きなプランター(強風にも倒れない様な低い高さで四角いものがオススメ)に植えておくことがオススメです。
プランターで背丈も上がりますから、その分安く樹木が購入できます。もちろん「取りあえず」ですから樹木も地面で根が張ってしまった後に移植されることが 想定される場合としてのアドバイスです。
樹木のためを思って植樹するときは、外構工事・ガーデン工事をどう完成させたいか?を考えて位置や高さ関係をしっかり確認の上、植栽することをオススメします。 【第2回 予算を抑えるには?】の未来・完成予想図を参考にして下さい。
〜シンボルツリー・アドバイス〜
【植える前に】
■そもそも樹木を育てられるか。
■常緑樹でも落葉はするので落ち葉は出る。
■虫のつかない樹木はない。
樹木には常緑樹と落葉樹がありますが、その中にも針葉樹・広葉樹など、枝葉や樹形により区分されます。
針葉樹は細い葉が多く 比較的スマートに上へ上へと伸びるタイプが多いです。根っこは下へ下へと伸びる傾向が多く見られます。代表的な庭木は 松やコニファー類(ヒバ・ヨーロッパゴールド・スカイロケットなど)。ちなみにイチョウは葉が平らだけど針葉樹なのです。
広葉樹は葉も広く枝もランダムになりやすい株立ちや枝分かれタイプで放射線状に広がるものが多いです。根っこは比較的浅く、横へ横へと伸びる傾向が多く見られます。代表的な庭木はケヤキ・シマトネリコ・ヤマボウシなど。ちなみにモミジは広葉樹で紅葉樹(ダジャレじないですよ)。
〜シンボルツリー・アドバイス〜
【樹木選びのポイント】
■成長した樹形をあらかじめ調べておく。
■人気の株立ちは太くなった幹を、将来カットして樹形を再生できる。
■ジューンベリーなどは実を鳥が食べにくる。
(花や実の成るものは鑑賞したら適正なお礼肥をあげて感謝する)
もちろん植える方角は重要です。全く陽が当たらない、風通しが悪い、西陽があたるなどの環境は樹木選びでより選択肢が減ります。
ほかに、土壌の問題、水はけが悪い、水はけが良すぎる、石コロがいっぱいの土などは、植える樹木に合わせて土壌改良が必要となります。
〜シンボルツリー・アドバイス〜
【植えるところのアドバイス】
■1本だけ植えるシンボルツリーは、建物に少しかぶる様に植える。
■玄関前のラインに植樹すると、出入りの目隠しに。
■アプローチの途中に植えると、ちょっと優雅なまわり道に(遠近感が出ます)。
■駐車スペースとアプローチの間に(車に樹液が落ちることがあるので注意)。
初めは小さな苗木でも成長したらこうなるんだぁ、と意識しながら植える場所を考えましょう。将来、家に当たって壁を傷めたり、隣地や道路へ越境してせっかく育った 樹木を伐採しなくてはいけない。なんてことにならないように気をつけながら、好きな樹木を選んでくださいね。
DIYでの植栽は思いやりをもって「樹木は生き物!」と感じながら丁寧に植樹してあげると、根付いてくれます。でも水やりや施肥は甘やかさず適正な時に適正な量をあげてください。ペットを育てることと似ているところありますね。
気をつけていただきたいポイントもご参考に、家に合った樹木選び・配置プランづくりに挑戦してください!
〜シンボルツリー・アドバイス〜
【そのほかの注意点】
■成長するとレンガやタイル・ブロックを破壊することがある。
■ライフラインの配管が集中するところはなるべく避ける。
■スポットライトでライトアップするとより一層「シンボル」に。
■イルミネーション取付けは、植えてから3年以上経ってからがオススメ。
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