「ねえ、ディズニーランドってどんなイメージ? ワクワク・ドキドキって感じじゃない?そこにいるだけで楽しくってさ。同時に夢があふれていて、言葉にならない快感があるわよね。そんな気持ちが子供を純粋にさせるのよねー」
先日、お子さんのいるスペインの友人と子供部屋についておしゃべりをしているとき、彼女は目を輝かせてそんなふうに語ってくれました。
どうやら、彼女は来年小学校に入学する子供に、ディズニーランドのようなおとぎの部屋をプレゼントしたいようです。
彼女いわく、「大人だって嫌なことが吹っ飛んじゃうぐらい夢見心地になれるんだから、好奇心旺盛な子供だったらなおのこと。小さな子供に「さあ!勉強しなさい」といわんばかりの味気のない部屋を与えるより、ファンタジックな部屋の方が、想像力を刺激して子供の何か大きなものが広がるんじゃない?」と。
「遊びが学びを生んでくれる」という彼女の主張に「そうか。そんなのもアリか!」と、私のコーディネート術にも新たな芽が出ました(笑)。
そういえば、欧米では赤ちゃんのときからプライベートルームがある場合が多く、ロマンチックにコーディネートされているお部屋をよく見かけます。
私は単に「日本よりも部屋をデコレーションすることに関心があるのだなぁ」くらいにしか思っていませんでした。でも、子供の豊富なイマジネーションを刺激するために、部屋を飾り、成長を促す方法もあったんですね。
目から入ってくる情報はダイレクトに脳に響きますが、確かに子供の感心ごと・興味のあるもので部屋をまとめてあげれば、イマジネーション効果が上がるように思います。
そんな子供の世界を部屋に満たしてあげるのは、いたって簡単。
お子さんの部屋を見回してみてください。たくさんおもちゃが散らかってますよね。
男の子だったら、冒険、車、スポーツ?
女の子だったら、プリンセス、ぬいぐるみ、お花にレース?
既に持っているおもちゃは子供たちにとって、宝のような大切な関心対象だと思います。全てをおもちゃ箱に閉まってしまうのではなくて、特定の色1〜2色、または同じトーンのものを選び出して飾ってみるだけでも部屋ががらりと変わるはずです。
あ、でも整理整頓はお子さんと一緒にやってくださいね。
お父さん、お母さんの力で全てをやってしまうと、お子さんから出るのは「わぁ。すご〜い」ぐらいで、親泣かせの結果になってしまうと思います。
一緒にやることで、お片づけの方法も学ぶかもしれません。おもちゃをつかみながら将来の夢も話してくれるかもしれませんね。
こういった、楽しさと学びがミックスされた部屋を見栄え的にも良くするには、ちょっと大人の力を入れてあげて、ストーリー性を部屋に持たせるとグッとよくなります。
カーテン、布団の色をおもちゃとそろえたり、ワンアイテムを装飾的に入れてみたり……。
これで、部屋全体に響き渡った子供のファンタジーが完成します。
私にはまだ子供はいませんが、子供ができたときには、想像力を豊かにしてあげられるようなドリーム部屋を、子供と一緒に作れたらいいな……と、思います。
いかがですか?
子供と一緒に成長する夢のお部屋作り。特別なストーリーが生まれるかも。
次回は少し趣向を変えて、スペインが誇る数々の世界遺産の一つ、アルハンブラ宮殿についてお話したいと思います。
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ページ公開日:2007年6月7日 |