ヨーロッパのインテリア事情 幸せなインテリアfromバルセロナ Vol.2 流行のインテリア

流行マゼンタを大胆にもソファーに使用。今秋、バルセロナで恒例のインテリア展示会が開催されました。 最近は、ファッションに使われるようなたくさんの鮮やかな色がお部屋の中にも取り入れられるようになりましたが、展示会でもまさに色とりどりの雑貨や小物が使われ、華やかな雰囲気に包まれていました。

今回の主題は生活必需品や装飾小物品。でも、その内容は実に幅広いものでした。
家具や雑貨のみならず、室内着やアクセサリー、包装紙、リボンにいたるまで取りそろえられ、日本とは違った室内装飾の視点に驚かされました。
特にヨーロッパらしさを感じたのが、クリスマス用品のブースが盛大に設けられていたこと。

クリスマスといえば赤や緑色を連想しがちですが、ここでは流行色のマゼンタ、若葉のような黄緑色、吸い込まれそうなほどに鮮やかな緑みの青など、単純な原色とは違った中間的な色合いが使われていて、その美しさに思わず飛び跳ねそうになってしまいました。

花瓶から大きく出して飾れるのは、針金入り造花ならでは。
ゴージャスに飾れば、もう本物かどうかの区別は付きません!

展示会を通して私を楽しませ感動させてくれたのは、室内装飾に造花とキャンドルを重視して使っている点でした。
生花をいける技術は日本も優れていますね。ですが、それに勝るものがここにありました!

枯れることを思うと、なかなかインテリアにお花を使う気になれない――そういうことってありませんか?
私は今回、造花の生け花には目を見張る魅力的要素が秘められている、と感じました。勝っていると思ったのは、その飾り方にあります。
額縁に絵のように飾られた造花。
壁にホチキスで留められたアート的なもの。
ラメがふんだんに塗られた魅惑的生け花。
枯れる心配から開放された自由な想像力に、鑑賞する方も心弾みそうです。
また、造花の生け花は、そのデザインに飽きれば崩して、たとえばラメやビーズ、布、リボンをくっつけて、違う雰囲気を作り出すことができます。それも嬉しい要素ですね。

このような未知なコーディネートに出会ったのは、夢膨らむ出来事でした。
展示会全体にお部屋のトータル演出が少なかったことは少し残念でしたが、お部屋作りの流行テクニックはしっかりといただいてきましたので、ここで皆さんにご紹介したいと思います!

明るい色を使って、ベットフレームも際立っていますね壁に柄物を持ってきた、ヨーロッパ感覚のアジアです(左)。大仏様は和の象徴のようです(右)。
キーワードは「洗練かつミステリアスな配色のお部屋」。
スタイルは、大まかに2つありました。
ひとつは、華やかな色を使って絵やキャンドルに大仏様をデザインしてアクセント的に使い、貝殻の美しいきらめきを小物に用いた神秘的アジアスタイル。
ふたつめは、きらびやかなシャンデリアに大柄の花模様の壁紙、ファブリック、そしてビーズで飾られた雑貨を使った、お城風ロマンチックスタイル。
両方のスタイル共に、小物使いは「大柄な造花」「間接照明やキャンドルの灯り」「単純画」です。
色使いは、ベーシックカラーに冴えた色をアクセントに入れる、といった明暗をはっきりさせたもの。

「シックな部屋に小物を使ってさし色を大胆に入れる」
こういうと難しく聞こえますが、落ち着いた色調の家具が多い日本のお部屋では、やりやすい流行だと思います。
座布団一枚、鮮やかな色のカバーに変えるだけでもミステリアスさが出ますし、そこにビビットな造花、単純な絵を、同じ鮮やかな色合いで加えても新しいスタイルが楽しめそうです。

次回はヨーロッパのゆかいな雑貨たちをご紹介します。


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ページ公開日:2006年12月7日



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