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イタリアから、おしゃれな街の暮らし方 自然あふれる農家風ヴィラの暮らし
イタリアから、おしゃれな街の暮らし方 自然あふれる農家風ヴィラの暮らし

堂 剛(どう つよし)
東京生まれ。イタリア・フィレンツェ在住。2004年にイタリア中部小都市オルヴィエートに移住、その後フィレンツェに移る。

webデザイン、ライター、翻訳、コーディネーター等の仕事に従事しながら、イタリアのレストランやホテル、生活の情報を日本へ伝えるウェブサイトを運営。

イタリア情報サイト「アーモイタリア」
自ら足を運んで取材したレポートがたくさん掲載されています。
http://www.amoitalia.com/

イタリア生活日記
http://blog.belgiappone.com/

今回は日本ではあまり知ることのできない、イタリアの田舎生活を覗いてみたいと思います。

イタリアの暮らしってどんな感じなんでしょう。町から離れた田舎での生活は日本以上に苦労も多いようです。

訪れたのは中部イタリアのトスカーナ州、フィレンツェから南へ100キロ、シエナ県郊外にある「ポデーレ・ラ・チェッパ」という名のヴィラです。

こちらのヴィラは日本人女性、森田さんとご主人のトニーノさん所有で、現在はファームハウスとして宿泊できるようになっています。イタリア人に限らず日本人旅行者も訪れトスカーナの大自然を楽しんでいるようです。

クリスマス時期のフィレンツェ大聖堂
今回訪れた「ポデーレ・ラ・チェッパ」はシエナ県のベットーレ村にあります。住人5千人の小さな村の回りにはのどかな田園地帯が広がっています。

朽ちかけた文化財をリフォーム

ヴィラは10年以上前に森田さんの夫トニーノさんが数ヘクタールの土地とともに購入し、2004年から3年かけてリフォームしました。

修繕に3年もかかったのは母屋が文化財だったから。1500年代に立てられたヴィラは想像以上に老朽化が進んでいて、専門のムラトーレ(石工)が修復にあたりました。

床を剥がして基礎と配管をすべて取り替え、石造りの壁には砂を吹きかけてこびりついた白カビを除去します。クレーンを利用するにも足場から作るという気の遠くなる作業が続いたそうです。

維持の苦労もスケールが大きいです。

3年後にようやく修復が完成したヴィラですが、その後の維持も簡単ではありません。森田さんは暖炉を設置したかったのですが、文化財のため外観を変えることが一切できません。

窓一つ変更するのも大変で、煙突を付けるのはもちろんNGです。そのため全室にエアコンを設置しました。

地下には巨大な浄水装置と、プロパンガスのタンクも設置して毎日のチェックが必要です。夏は落雷対策、冬は凍結防止にも気を使わなければなりません。

建物に入る階段や通路は湿気を吸うレンガ作りなので、寒い日は凍結防止の岩塩をまきます。これを忘れると翌朝には氷の階段になって歩くことができなくなるそうですよ。

田舎の家は壁が石造りでしっかり厚いです。窓も断熱二重構造で外の冷気から守ってくれます。調度品はさすがイタリア、どれもセンスが良いです。
自然溢れる農家風ヴィラ 自然溢れる農家風ヴィラ
1階にはアーチが特徴的な大きな食堂があって、定期的にイタリア料理教室も開催されます。完全な地産地消で、地元で採れた新鮮な野菜は間違いなく美味しいでしょうね。
バチカン・サンピエトロ広場のプレゼピオが一番!

リフォームや維持に苦労が多い田舎暮らしですが、自然の中でのびのび生活できる喜びは何ものにも代えがたいそうです。グレート・ピレニーズ犬のリコッタちゃんもその魅力を満喫している1人(1頭)です。広大な大地と新鮮な空気の中でのびのびと暮らしています。

牧羊犬のリコッタちゃん
牧羊犬のリコッタちゃんも田舎生活に大満足。誰とでも仲良くできて、性格もとても穏やかなんですよ。

また、ヴィラはオリーブ畑も保有していて毎年150リットル(500ml瓶で300本)の自家製オリーブオイルを産出しています。 今年の出来は悪くなく、辛味が抑えめなので料理に使いやすいとか。夏野菜のトマト、ズッキーニ、ナス、キュウリ、パプリカ、ルッコラなどは、宿泊客に新鮮なイタリアの味として提供されています。

芸術と文化あふれるイタリアの古都も魅力的ですが、田園風景を見渡せる田舎暮らしも憧れてしまいますよね。イタリアでは少し裕福な家庭は田舎に小さなセカンドハウスを持ち、夏の避暑を楽しむのが一般的です。喧騒あふれる都会から離れ、自然の癒やしに包まれる生活は日本人だけでなくイタリア人にとっても魅力的なようです。

同じシーンでも作り手によって表現が様々。家庭で飾るプレゼピオのフィギュアは子から孫へと思い出とともに引き継がれています。

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2016年1月13日
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