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黒ア友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
夏本番ですね。暑いので草抜きや洗車なども含め活動サイクルを早朝にして夏バテしないように体調管理してくださいね。
今回は「玄関アプローチを素敵にデザインするコツを教えてください。」「玄関まわりをスッキリさせたい。お洒落にできないかなぁ。」というご自分で一からデザインをやってみたい!といった野心のある方が結構多いようですので、何かヒントになるお話ができればと思います。
アプローチ…一応、説明しておきます。好きな人へのアプローチ。ゴルフのカップにアプローチ。玄関までのアプローチ などいろいろな使い方があります。
すべて共通するのが、「目的への方法」とか「道」ですね。つまり結構ポイントとなる大事な部分。 外構のデザインもアプローチで決まると言っても過言ではありません。
アプローチを設計するときは、まず玄関への動線が基本で、道路への動線としても考慮します。
道路と玄関の間に高低差があれば、階段やスロープを、ほかに障害物があればそれを避けなければなりません。
既存の樹木(シンボルツリーなど)や 花壇(ウェルカムフラワースペース)があればそれらを活かした設計をします。新築時でも植物の配置できる位置はある程度決まっています。
アプローチの配置の考え方はその敷地・建物によって様々です。車をお持ちで駐車スペースを確保することが優先な場合は、当然そのスペースを先に配置します。自転車やバイクの駐輪スペースも同様です。
狭小地ではアプローチ兼駐車スペースということもよくあります。
さて、素敵にデザインするコツは上記のように、まずそれぞれの役割に【必要なスペースを確保】したうえで、残った部分をデザインしていきます。
この時、門柱などポストやインターホン・表札の位置を決定します。これは重要です。毎日使用するポストですし、表札も「顔」のようなものです。
雨の日に濡れて新聞を取りに行くのは…な方は門柱を階段下や道路際にせず玄関ポーチに近づけます。オープンガーデンによく用いられます。
反対になるべく敷地に入られたくない場合は門柱を道路近くに設置し、さらに門扉や塀・ゲートを付けることでクローズガーデンとなります。
これらの設計作業はすべて机の上で行ってください。
まずは平面図です。実際の敷地を数字で認識します。車の大きさや樹木の大きさなども数字で確認します。
そうすると見えてきます。「車の昇降を考えると意外と幅を取るなぁ」「樹木の成長を考えたら玄関の前にはみ出してくるなぁ」…など。
見えてくると、あとは意外に簡単です。
(A)車スペースまでアプローチの素材を広げて間口を大きく見せる。
(B)アプローチにシンボルツリーをからめる。
(C)わざと遠回りさせて素敵なお庭を通ってもらう。
(D)ステップのような素材を使って花壇の中を歩いて行く。
(E)玄関へ近づく程にアプローチ幅を細くして奥行を感じさせる。
アプローチのデザインや選ぶ素材は、建物のデザインによりある程度制限されます。スタイリッシュな建物にはスクエアでクールな素材が似合いますし、 欧米風のナチュラルな建物には自然体に導かれる動線と天然素材が良く似合います。
もちろん植物も必ず必要です。 和風な建物には日本の伝統的な手法をちょっと用いて清楚な感じに仕上げるなど、植物が活躍してくれます。
素材もいっぱいなので迷うところですが、お家の屋根壁や玄関ポーチの素材が導いてくれます。
外壁がタイル調のサイディング張り、ポーチが30pタイル張り。なのにアプローチ自然石の乱張り!になっているお家よく見かけますよね。ちょっと柄柄してタイル屋さんのショールームみたいになりがちです。
その場合シンプルにポーチと同じタイルや洗い出しなどの素材にしましょう。
また、スクエアにしても不規則なアールにしても平面で描いて違和感のあるラインはその通り完成してもダメです。つまり、平面上で自然な感覚できれいにまとまった図面をもとに実際に仕上げると、必ず素敵になります。
さあ机に向かって定規片手に素敵なプランをデザインしましょう。あっ!早朝がいいかもですね。
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