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黒ア友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
こんにちは!新緑の美しい季節になってきました。ゴールデンウィークはしっかり遊び、衣替えも含めお家のことやお庭のことできましたか?…できたことにしておきますね。
今回は「道路・隣家との境に目隠しのフェンスをつけたいと思うのですが、フェンスの種類の選び方(費用の差も)、またどれぐらいの高さにすればいいかなど 教えてください。」というご質問にお応えします。
道路沿いや公園のまわりは、必然的に住宅が密集します。「今まで空いていたお隣の土地も来月から家が建つらしい…」「どんな人が住むんだろ?」という話をよく耳にします。でも、お隣の間取り計画に参加できるわけでもありませんね。
周囲より後から建てる場合、しっかり設計士が考えてくれているはずが、中にはどうして?…ここに窓が…お風呂が…トイレが…あるの?などなど、住んでみて初めてわかる目線の弱点。
玄関を出たらすぐ道路、せっかくのウッドデッキが、ご近所の目線が気になり使えないなど非常に多く、わが家でありながらストレスを感じたり、近隣トラブルに発展することもあります。
目隠しフェンスにはかなり多くの素材と工法があります。代表的な素材は、【アルミ製】【アルミ製+ポリカ材】【木製】【木樹脂製】【発砲スチロール・ポリ製】 【竹垣など】【竹や木調のプラ樹脂製】【テクスチャーボード(ラッピング材)製】【その他の金属製】。
デザインでは【横桟】【縦桟】【井桁格子】【トレリス類】【ルーバー】【ポリカ】【植物を這わす】【テラスやカーポートに側面パネル】【有孔ブロックなどの構造物】。
言わずもがなですが、アルミ製品は軽くて丈夫でバリエーションが豊富な一般的なエクステリアの素材です。
金属の無機質な素材が好みでない方は、ウリン材(アイアンウッド)やヒノキ・シダー材などの本物の天然木で(柱は腐食しやすいのでアルミ材等を使用)。
経年劣化が気になる方は木調のラッピング工法を用いたアルミ材や近年デッキなどで多く使用されている木樹脂材がオススメ。
板材がしっかりと目線を隠すと、「暗くなるのが…」という方は隙間を広げるか、ポリカ材。
「いつも風を通したい」という方は、隙間を開けるルーバータイプがオススメ。ポリカ材のルーバータイプもあるので欲張りさんもOK!もう選ぶのに迷いますね。
これらの素材やデザインは全て、住まいのデザインと用途により決まります。もちろん、新築時の外構工事とリフォームで既に境界にブロックやフェンスがある場合では工法が全く異なります。
まず、新築外構時で一番に考えることは、どの位置からどのシーンで必要と思うのか?
例えば リビングやダイニングなど、比較的掃出し窓を多く用いる建物内の最も長く過ごすところで、「キッチンに立っていてなのか」「ダイニングテーブルやリビングのソファーに座っていてなのか」という【@どこから】、
「道路の通行人」「最寄りの施設の窓や利用者」「お隣の窓」「お向かいの庭」などの【Aどこが】、
「人影が」「目線が」「直視してしまう」「家の中が丸見え」などの【Bどのように】を明確にした上で選んでいきます。
フェンスの高さはこのことが理解できて初めて決定できます。
1.8mの高さでフェンスをしても家の中からだと丸見え!なんてことにならないように。
できれば窓からの目線の先は植物で隠すのが理想ですが、案外気になるところに木が成りません。無理やり植えても「成長して困った」や「陽が当たらない」などの問題が…。
そんな時、植物を這わせることができるプランターやフラワーバスケットをハンギングできるなどのフェンスの設置を計画すると楽しくなりそうですね。
費用については、やはり目隠しフェンスは、ほぼ全面に面材が施されるため、一般のフェンスより大幅に高価な商品となります(2倍〜8倍ぐらいが目安)。
@どこからAどこがBどのようにと住まいのデザインから絞り、最終的にはご予算に合う範囲での素材選びとなります。
リフォーム時で既にブロック塀やフェンスがある場合は、その塀の上へより背の高いフェンスを付けることはおススメできません。
既存の塀がより背の高いフェンスを設置しても、風圧などに耐えられる指針に基づいた施工でない限り危険です。境界際の上、特に道路際や隣接する構造物・ 人体への倒壊による被害を考慮すると慎重に行うべきです。
とは言え、問題なくできる場合もありますので、施工業者と安全を確認の上計画してください。
よく取り入れる工法は、その境界塀の内側に独立したフェンスを設置するものです。安心・安全はもちろん、ピンポイントでお好みの位置へ設置できることが特徴です。
既存のフェンスがある場合はその上の目線部分だけにすることで景観も損なわず、少しでも安価になります。
DIYでやってみました!の挑戦者は、とにかく樹木を1本植えてみる。これは目線のすぐ先にワンクッション、樹木があることで意外と気ならなくなる場合もあるからです。
あとは、シェードを付けてみる。倉庫を新設・移動などもいいですね。
そうそう、既にメッシュフェンス等がありその範囲で目線が気になる場合、市販のポリカーボネート中空ボードを結束バンド(タイラップ)で簡単設置するだけで明るさを確保した目隠しができますよ。
※境界際に設置する構造物に各自治体・行政で高さ制限や素材制限があることが多いので、計画仕様が適正か否かを事前にお調べ下さいね。
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