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黒ア友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
こんにちは!新たなスタートなど何かと催しが満載なこの時期…ちょと落ち着かれましたでしょうか?
ふと窓を開けお庭を見ると樹木もお花も雑草も目まぐるしく変化してますよ!住まいのことやお庭のこと、もうやるしかないですね。
今回は「駐車スペースやアプローチまわりなどのコンクリート部分が殺風景なのが気になる」「外構で提案されたコンクリート部分が多く冷たい雰囲気なので、他に素敵な素材を教えてほしい」というご質問に、何かお役に立てるアドバイスができればと思います。
淡灰色で無機質なコンクリートは冷たい感じ・殺風景と思われることがありますが、時にはクールでスタイリッシュな建築デザインに主要な構成建材としてカッコよく用いられます。
しかしながら、多くの建築物ではコンクリートの無機質さや、経年劣化で薄汚れていく様が殺風景で気になるのだと思います。
設計者の意図、ご予算、工期によりそのコンクリートのある外構工事計画が選ばれたわけですから、コンクリートの部分が殺風景だから… とりあえず「そこに色をつけよう!」「何かを貼ろう!」「壊してやり変えよう!」 が一概におすすめとは言えません。周りの素材との相性をよく想像して失敗のないようにしましょう。
新しいコンクリートが殺風景で気になる場合は、本当はそのまましばらくお使いいただくことがベストだと思います。理由はもったいないことと、それが必ずしも失敗というわけではないからです。
薄汚れてきたコンクリートが気になる場合は、まず家庭用の高圧洗浄機で洗ってみてください。これだけでスッキリされる方以外に多いです。この作業はこの後、何をするにも必ず施す必要がありますので避けては通れません。
さぁ、それでも「やりたい!」という方はここからです。
まず一般的なものは 自動車が通れる高耐久な防じん・美化塗料(コンクリート床用塗料)です。
屋内ガレージの床や工場などの施設で、提案することがあります。もちろんDIYでお手軽に塗布できるもの(水性)もホームセンターなどに売ってます。
これを使う場合、養生が肝心です。養生とは塗ってはいけないところ汚したくないところをテープやシートで被覆することです。これが結構難しいのですが、塗装の仕上がりに大きく影響します。あとは指針に従って下塗りや数回塗布するルールを守って丁寧に塗ることです。
また、外部床では絶対に剥がれないという塗料はないので、使用頻度と立地条件により異なりますが、次第に剥がれていくと思います。
コンクリートにペンキを塗って満足できない…、単色の色をべったりと塗っても住まいや外構・植物と調和しない…ということもあります。
そういった場合、私ならリフォーム用コンクリート化粧材を使います。コンクリート製品でありながら色が豊富で特殊なボンドと細かな砂などが配合されており、薄い被膜でコンクリート基材に左官コテやローラーにて塗布、または吹付けが主流です。
単色の色づけも可能ですが、それではペンキを塗布することと変わらなくこの建材の特徴が出ません。複数のカラーを巧みに用いて単色ではないアンティークなタイル調とか、ナチュラルな石調のテクスチャーを表現できます。テープや専用ステンシルでお好みの自然石柄やレンガ柄にデザインすることもできます。
なんと素晴らしい建材でしょう!…がしかし、これは色合いやテクスチャーを素敵に表現するのは職人さんの 【センス】 に左右されます。
理想的に仕上がればいいのですが、クレームが多いのも確かですので、業者に依頼される場合は事前によく打合せをしてすることをおススメします。
いやいや、自分でやってみたい!そんな好奇心旺盛の方は業者に一度ご相談してみてください。小ロットパックなどもありますが、業務用なので一般販売してくれないかもかもしれませんが、この時代ですから似た様なものが売っているホームセンターもあると思います。
手に入れることができたら、いきなり実戦せずに工法を理解して練習したうえで、失敗しない様に心がけてくださいね。
当然これらを施しても、屋外では汚れることは避けられませんが、歴史のあるレンガや石のようなアースカラーで表現することで汚れても 「アジ」があると思えます。
まだコンクリートを打つ前なら、コンクリート化粧材の新設専用タイプもおすすめです。コンクリートの打設から模様・色づけまで一気に行うものです。
これなら、朝に生コンクリートを打設して、夕方にはレンガ調や自然石調の床が完成します。
これも説明しときますね。車が通るところに薄いタイルなどを貼っても、残念ながらすぐに剥がれる・割れることとなります。
50ミリ以上厚みがついても大丈夫であれば、適正な工法で車両対応タイルや石板を貼ることは可能です。
ほかにも、樹脂硬化による小さな砂利を塗り込む、洗い出し仕上げのような建材もありますがやはり車両通行の耐久性はおススメしません。
これからコンクリートを計画される方は、建物との調和・設計者の意図、ご予算、工期を理解・考慮した上で、自然石・レンガ・洗い出しなど本物の素材に、それ以外にも素敵なコンクリート二次製品やタイルもありますので、じっくりと楽しく探してみてください。
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