お父さんのナイショ話〜ひそかな親ごころ〜

お父さんの気持ちを聞いてみたい! そんな好奇心から生まれた「お父さんのナイショ話」は、一般公募で選ばれたお父さんたちによる子育てリレーエッセイです。

vol.13 子供たちにもらったもの

いちばん上のさえ(4歳)は、とってもおしゃれが大好きで少しおませな弟思いのやさしい女の子です。長男かずと(2歳)はちょっとわがままですが、いつもとんちんかんなことを言って私たちを笑わせてくれます。次男ひろと(0歳)は、その満面で澄み切った笑顔でいつも私たち癒し、幸せな気持ちにしてくれます。

私は、何より彼らに出会えたことを心からうれしく思います。
彼らは数え切れないほどのすばらしいことを私に教えてくれます。
言葉では言い表せないほどの大きな充足感で私を満たしてくれます。
そして、輝かしい未来への期待を私に与えてくれます。

最近、私の人生の中の最高の瞬間って、もしかして今なのかもしれないと考えることがあります。
子育てこそが自分自身が生まれてきた上での最大の使命であり、最も満たされた時間であると思います。
青春や恋愛とは比べ物にならない何かを感じるのです。

ただ、もちろん楽しいばかりでなく、大変なことがたくさんあるということも事実です。私自身も親としてまだまだ未熟な部分があり、何かでイライラしているときは子供に当たってしまったり、忙しさにかまけてあんまりかまってあげられないときもあります。そんなときは、決まって後から自己嫌悪に陥ります。
せっかく私とあそぼうと思って笑顔でゴキゲンの子供たちの笑顔を消し、自分自身にとっても貴重な子供たちとの時間を失っているのですから。

子育ては、毎日が喜びと勉強と反省の連続といった感じです。
10月に長女のさえが5歳の誕生日を迎え、続いて長男かずとが11月に3歳に、来年3月には次男ひろとが1歳になります。
子供たちがすくすくと成長していくのは親としてこの上ない喜びであることは言うまでもありません。子供たちの年齢がひとつ増えるたびに、その成長の喜びと彼らの将来への期待に夢をふくらませています。

でも、父親として子供たちの成長は、最高の喜びであると同時にちょっとだけ、ほんのちょっとだけ寂しい気持ちになってしまいます。


◆前回の執筆者からの質問
「子供を授かって本当に良かったなあと感じる(または感じた)瞬間はどんな時ですか」への回答◆

自分の親や祖父母が、子供たちの相手をしながら今まで見たこともないくらい、デレデレになっているのを見たとき。

 

次回の執筆者への質問

子育てで感動したことは何ですか?

プロフィール

にのみやたかひろさん
32歳、会社員。大阪府在住。夫婦と子供3人(長女4歳、長男2歳、次男0歳)の5人暮らし。趣味はドライブ。

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ページ公開日:2008年8月23日
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