お父さんの気持ちを聞いてみたい! そんな好奇心から生まれた「お父さんのナイショ話」は、一般公募で選ばれたお父さんたちによる子育てリレーエッセイです。
我が家は、共働きで、妻も私も実家から遠く離れて暮らしています。近くに、頼れる親戚などはなく、住んでいる場所はなかなかの田舎です。
そんな暮らしの中に、賑やかな息子が加わり、家事も育児も妻と2人一緒に協力(と私はそう思っているのですが・・・)しながら必死で毎日を過ごし、もう4年が経ちました。
そして、この息子が、また「しわい」。(この辺の方言でしつこい、子供に対してはやんちゃで手を焼くような子供の意味)
自分で言うのもなんですが私が子供の時には、いつも親の後ろに隠れていて、人見知りのするおとなしいタイプの子供だったと記憶しています。
もし自分に息子ができたら、当然、そんな子供ができるだろうなと何となくイメージしていたりしていました。
ところが、産まれてきた息子は全く逆のタイプ、自分から見ず知らずの人に平気で話しかけたり、放っておくと一人でどこかに行ってしまう、目の離せない子供へと成長したのです。
そんなこともあり未熟な親としては、子供に対してすぐに怒ってしまうことが多くなってしまいました。
最近、子供が2歳くらいまで暮らしていた社宅の前を久しぶりに通ったことがありました。
その時の息子の言葉が
「あっ!トートとカーカがやさしかったときに、すんでたおうちだ!」
「・・・」。
4歳の子供の口からでるまっすぐな言葉には、ドキッとすることも多いのですが、すぐに「ダメッ!」「イカン!」を言ってしまっている自分に反省です。
親として、こんな感じのため、うまく子育てはできているのだろうかと不安になったりします。そんな中、妻が仕事で家を留守にし、何日か私と息子の二人で過ごす時がありました。
手を焼くことを覚悟していたのですが、子供なりに何かを感じて考えているのでしょう。
嫌いな食べ物を残さず食べたり、普段では有り得ないくらい聞き分けが良くなったりと、小さな体で精いっぱい気を使って頑張ってくれたのです。
未熟な親としては、思っている以上に子供がしっかりと成長しているのかなと嬉しくなったりもします。
それよりも子供に気を遣わせてしまう親というのが問題かも・・・。
◆前回の執筆者からの質問
「子どもに対してつらく当たりそうになったときの対処方法は?」への回答
夫婦で協力。精神的に余裕のある側が子供の相手をするようにしています。
子供の習い事、どのように決めますか?
Kumakiti.
高知県在住。
会社員。夫36才、妻41才、長男4才。現在、自宅をセルフビルドで建築すべく奮闘中。