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はじめての家づくり「候補の土地」を見つけたら…
土地選びから間取り検討までのお話です。
家を建てる前の「現地調査」の心得

前回の打合せの最後にD建築デザイン工房の望月さんから、「現地へ行って、隣地の状況を踏まえたうえでお話し合いをしましょう。 今度は、できればお子さんも連れてきてください」という要望がありました。そこで約束の朝、建太郎と陽子は長女の陽菜と長男の翔太を連れて最寄り駅のK駅までやってきました。

子供たちも家づくりのメンバー

おはようございます。お待たせしてしまいましたか?

おはようございます。いいえ、いま来たところですから。タクシーで行きましょうか。歩くと15分以上かかるので…。

歩いて行きましょう! 現地までの街並みを見ながら、あちこちキョロキョロすることで勉強になるものです。土地が見つかったら現地踏査は終わりというわけではありません。

とアドバイスを受け、大家ファミリーと望月さんは現地へ向け歩き始めました。

陽菜、翔太、こちらは望月さん。新しいお家を建ててくださる建築家の方よ。

こんにちは。

おはよう。望月です。

もうお家はできたの?

まだこれから建てるのよ。陽菜ちゃんと翔太くんの部屋もちゃんとあるわよ。小学校も近くだから安心ね。二人はどんなお家に住みたいのかな?

庭で砂遊びとかできるといいなあ。

窓からお日様の光がいっぱい入る部屋がいい。

すみません。好き勝手なことを言って。社宅の建物のまわりに空き地はあるもののコンクリートで覆われていて、部屋は日当たりが悪くてジメジメしているものですから。

そうだったのね。じゃあ、砂遊びができる庭があって、明るい部屋で気持ちよく過ごせるお家にしましょう。楽しみにしていてね。

どうやら、子供たちも新しい家には興味津々の様子です。大人たちだけですべてを決めてしまうのではなく、子供たちも参加することでよい思い出になり、これから長く住む家に対する愛着も湧いてきます。

周りの家から屋根形状と機能を学ぶ

現地はもうすぐですね。

駅の南西側は、役所や病院などがあって人通りが多いようですが、北西側は駅ちかの商店や飲食店が途絶えると築30年くらいの住宅も見受けられますが、建て替えられて新しくなっている住宅も多く、街が再生している感じですね。表通りはマンションもありますが、1ブロック入ると3階以下の低層住居専用地域らしく住環境としては申し分ないのではないでしょうか。

3階建て以下ですよね。あの家3階の上に屋上と小さな部屋があるけど……?

あれはペントハウスです。

ペントハウスというとホテルの最上階にある高級な部屋?

建築用語としては、「屋上に設けられた簡易な部屋」のことで、屋上に出る階段室や空調設備などの機械室のある空間です。屋根は高さ制限の影響を受けますが、ペントハウスは対象外なので少し飛び出て見えますが、違法ではありません。

ということは、勾配のある屋根より屋上にしたほうが空間利用という面では有効なのですね。

確かにそのとおりです。しかし、屋上や平らな陸屋根は雨水の処理をしっかりしないと雨漏りの原因になります。屋上庭園として土を敷く場合には、その重さを考慮して強度を高める補強も必要です。積極的に利用することがなければ、木造住宅ではある程度の勾配がある屋根にすることをお勧めしています。

コストだけでなく、耐久性にも影響があるのね。

そう言われて屋根を見ていると、形状や勾配の違いなど一軒一軒個性的だなあ。

おもしろいでしょう。勾配は雨水が流れやすいように、瓦屋根なら4寸以上、スレートなどのカラーベストで3寸以上が望ましいですね。

3寸とか4寸ってどこの長さのことですか?

長さではなくて屋根勾配の用語です。3寸は「水平に1m、垂直に30cm」という勾配を表しています。

あの家はえらく勾配が緩いようですが、雨漏りとか大丈夫なのかなあ?

緩くて屋根面がよく見えませんが、おそらくガルバリウム鋼板という金属板を使っているのだと思います。都市部では高さや斜線の厳しい制限を免れるために、屋根勾配を緩くせざるをえないので、このようなケースが増えています。

せっかく屋根材の色やデザインを選んでも、道行く人から見えないのじゃ残念だなあ。

屋根談義はなかなか尽きません。今度は、和風の少し立派な造りの家の前で立ち止まりあれこれ。

うわあ、あの家素敵。和風でゆったりとした感じ。

軒が深い切り妻屋根は趣があるでしょう。

軒って屋根が壁より飛び出している部分ですよね。軒は「深い」と表現するのですか。

軒先が壁面より突出している長さは「軒の出」ともいいます。窓の上に付いているのは庇(ひさし)で、どちらも雨や日差しを遮るために設けます。

最近は、庇のない家をよく見かけます。軒も短いし、これってコストダウン?

そういうわけではなく、庇はシンプルなデザインになじまないという理由から付けなくなっているようですね。一方の軒の出は、隣地いっぱいまで建物を建てるケースでは軒は短くせざるをえません。

また、境界を越えることはなくても雨水や雪が隣地の敷地内に落ちるとトラブルの原因になるため、短めにすることが多くなっています。本当は、雨が外壁にかかるのを防いでくれるので、耐久性の面では軒や庇は大切なのですが、なかなか難しい問題ですね。

ふう〜ん。

ねえねえ、お家はまだ?

もうすぐよ。ほら、あの角の向こう。

大家(おおか) 建太郎35歳、妻の陽子33歳、長女の陽菜7歳、長男の翔太5歳。

はじめに

夫は都内の百貨店に勤務し、妻は近所のスーパーでパート勤務、長女は地元の小学2年生、長男は幼稚園の年中さんという大家ファミリー。

現在は、千葉県N市の社宅で4人暮らし。長男が小学校に上がるまでに、マイホームを実現したいと願う夫妻は、妻の実家(埼玉県K市)近辺での土地探しから始めることにしました。

とはいえ、はじめての家づくりですから、わからないことが多く不安もいっぱい。ワクワク、ドキドキの船出です。さあ、このあと大家ファミリーはどのようなドラマを繰り広げるのでしょうか。

著者紹介:西村弘志 さん
住宅情報誌や建築専門誌などの取材・執筆のかたわら、「土地探し」のウェブサイトにノウハウを提供している住宅ライター。

今回の「候補の土地を見つけたら」では、首都圏で暮らす30歳代半ばの夫妻とその子どもたちによる4人家族が、家づくりする様子を少しコミカルに描いています。
建前はフィクションですが、不動産価格やその実態などは実在する町を想定したもので、ひょっとしたら心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

バックナンバーはこちら候補を探した2駅の全体地図 現地調査のポイント/できれば子どもも一緒に 現地まで歩く 商業施設・町並みを観察 近所の住宅も観察 隣・裏の家の状況確認 隣・裏の家との距離を測る 日当たり確認 デジカメで撮影する メジャーとカメラは必須

屋根形状とその特徴

木造住宅に向いた屋根は、「切り妻屋根」と「寄せ棟屋根」に大別されます。いずれもシンプルな構造で、和風・洋風どちらのデザインにもなじみ、雨じまいがよいのが特徴です。

シンプルであることは、コスト面で有利なだけでなく耐久性にも優れ、メンテナンスの面でも有利。あえていうなら、寄せ棟は風に強い反面、屋根面をつなぐ棟(すみ棟を含む)の長さが切り妻より長くなるため、接合部分の施工精度が求められます。

近年、太陽光発電システムを屋根に搭載する住宅が増えていますが、その際には屋根形状と方位が発電量を大きく左右します。最も有利なのは下図の「片流れ屋根」や平らな「陸屋根」。

寄せ棟は、屋根面が三角形になるため、一般的な長方形の太陽光パネルを設置するときに効率が悪くなります。なお、片流れは斬新なデザインを創出する可能性を秘めている反面、高さ制限の厳しい地域では不利です。

このように、屋根形状には一長一短があるので、経済性、耐久性、目的、デザインなどを考慮して選ぶことが大切なのではないでしょうか。(住吉 智恵)

隣地の土地や建物も要チェック

交差点を過ぎると、そこは10軒分の造成地。大家夫妻が購入したのは北側の道路に面した3軒目。土地の売買契約から2か月が過ぎ、両隣はすでに基礎工事が終わり、並びの手前の家は棟上げが済んだところの様子です。さて、気になる裏の家はどうなっているのでしょうか。

裏の家は、「根切り」という基礎工事に取り掛かった段階ですが、境界との距離は2mほどあるので、先日ご説明した1.13mという最悪のシミュレーションより日当たりは少しよくなりますよ。

ああ、よかった。

あっ、日当たりといえば太陽光発電に関してはどうなさいますか。

周囲の声によると、簡単には収支がゼロにはならないとか。

そうですね。元を取ろうと思うと難しいかもしれません。では、一応私の方でシミュレーションしてみましょう。屋根形状などでも変わってくるので。

ところで、裏の家は東側の土を一部削って、その上にコンクリートを打ってありますが、これはどういう意味ですか?

たぶんインナーガレージにするのでしょう。その上階の高さを抑えるのがねらいです。大家さんの方から見ると、西側のボリュームが大きく感じられるつくりになると思われます。でも、「外に閉じて内に開く」構造ですから、日差しやプライバシーの面での影響は気にしなくてもよいでしょう。

まだ何もない土地はそうでもないけど、裏の家のコンクリートの基礎だけ見ていると建物がとても狭く感じるわ。

手前の2階建ての家は、柱がやけに細く感じられますね。

内部空間が完成するまで、とくに基礎や棟上げ段階では狭く感じるものです。2階建てが華奢に感じられるのは、柱に105mm角を使用しているから。

大家さんのところでは、3階建てなので主要な柱は135mm角を採用します。木は思いのほか粘っこい性質があり、何本も組み合わせた軸組構造にするととても高い強度を発揮するし、構造計算もするので安心ですよ。

それにしても、両隣は結構境界ギリギリまで建てるみないだなあ。

念のためメジャーで計ってみてください。

あっ、持ってくるのを忘れました。

お友だちの住吉さんから、持って行くように言われてませんでしたか。工事が始まってからも、現地へ行くときにはメジャーとデジカメは必須ですよ。

望月さんが取り出したメジャーで計ってみると、両隣とも境界までは60cmほど。

これだけ狭いと生け垣なんて無理。もし境界上にブロック塀を建てられると、こちら側にも圧迫感があるなあ。

ブロック塀やフェンスなど作らないということは可能ですか?

最近は、裏や両隣だけでなく道路側にも柵などを設けない「オープン外構」が注目されているようですが、お互いに了解の上でなくては成立しません。クローズドな敷地を望む方もいらっしゃいますから、お隣の方が工事の見学でみえているときに打診してみてはいかがですか。

職人さんに尋ねれば、いつごろいらっしゃるかわかるはずです。わからないようであれば、連絡を取ってもらうようにお願いしておくとよいでしょう。近隣とのお付き合いは、もうこの時点から始まっているのですから。

今日は職人さんがいないので、今度来たときにでも尋ねてみます。

そもそも外に閉じて内に開く構造は、それ自体がバリアになっていてプライバシーを守っているのでオープン外構向きだといえます。もう少し、周辺を歩いてみてはいかがですか?ヒントになるようなことが見つかるかもしれませんよ。

そうですね。街並みの写真を撮りながら勉強してみます。

それでは、私はもう少し現地調査をしていきますので、ここで解散ということにしましょう。では、またご連絡しますね。

そう言うと望月さんは、カバンからノートとデジカメを取り出して作業を開始。大家ファミリーは、漠然としたものですが何か手応えのようなものをつかんだようで、意気揚々引き揚げていきました。 数日後、地盤調査をしたいという電話が望月さんから大家夫妻にありました。

「スウェーデン式サウンディング試験」というもので、十数万円でできるとのこと。もちろん、大切な家のためならと快諾。その1週間後、試験結果も良好だったようで、来週には正式な基本設計の提案が行われるというメールが大家夫妻に届きました。いよいよ、そのときが来たようです。

太陽光発電システムとその収支

太陽光発電は、近頃話題の「スマートハウス」にとっては欠くことのできないシステムです。とはいえ、気になるのがその収支。太陽光発電パネルの製品と発電能力、取り付け工事費用、地域や屋根形状等の設置条件、電力会社の電気料金、補助金などの要素が複雑に絡み合っているため簡単には求められませんが、『太陽光発電のある家』によると、少なくとも13年はかかるそうです。

パネルなどには保証が付いていますが、その多くは10年。万一、保証期間を過ぎて故障や破損が生じたときのことや、一生ものではないパネルやパワーコンディショナーは、いずれ買い換える必要もあり、そうしたリスクや負担も考慮する必要があります。

さらに、電気料金は値上がり傾向にあり、その一方で電力会社による電気の買い取り料金は、下がる可能性が高く、こうした不確定要素も視野に入れておかなければなりません。

このように、太陽光発電のシミュレーションは一筋縄ではいきませんが、「元を取るぞ」という発想で採用すると「後悔先に立たず」でいらだつことになります。
関心のある方は決して無理せずに、自分たち、そして次の世代の未来のための投資だと思って取り組んで、自分たちのライフスタイルを見つめ直してみるのがよいのではないでしょうか。
(岩城 堅剛)

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2013年1月23日
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