スウェーデンには大人にも夏休みがあるということは、コラムの中でも度々ご紹介してきた通りなのですが、いったい１ヶ月もの夏休みの間、みんなどのように過ごしているのか、気になっていらっしゃる方も多いことでしょう。実は、スウェーデンの人たちだって、お隣の夏休みの『様子』を案外気にしているものなのです！

スウェーデンの人たちにとって、夏に一番時間を過ごす場所といえば、なんといってもやはり夏のコテージ、サマーハウス。最近サマーハウスを買ったご近所のリカードさんご夫婦と、今年の夏お友達になりました。お互いにどんな風にサマーハウスを楽しんでいるのか興味津々。

そこである日、一緒にフィーカをしましょうよ！ということになり、私たちもリカードさんたちのサマーハウスにおじゃますることになりました。

小さな赤い平屋のお家に、ロフトのような２階部分がついているリカードさんのコテージは、典型的なスウェーデンのサマーハウスのイメージ。200坪程の敷地の境界は森へと自然に続いています。

街の中心部の賃貸アパートに住むリカードさんたちは、１年かけてサマーハウスを探して、ここに決めたそう。「最初はそろそろ家を購入しようと思っていたんだ。でも、街の家は高くて手が出なくて。それなら代わりに、田舎にちょっと手頃な中古のサマーハウスを買ってみようかと思ってね。」

ちなみに、このサマーハウスのお値段は約350万円（もちろん、土地も含まれています）リカードさん夫婦の住む街からは車で40分程。「このくらいのサマーハウスなら、自分たちでリフォームだって可能だし、ちょっと失敗したって、ね。」と奥さんのペドラさんが肩をすくめてニッコリ。

普段は便利な街中に住んで、夏休みの間はもちろん、週末は森のコテージへという選択肢が、今またスウェーデンの若い家族の間で人気のようです。次回のコラムでは、リカードさんご夫婦のサマーハウスのインテリアを中心にお伝えします。